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楽天モバイルで知らぬ間に「iPhone」不正購入される被害

 楽天モバイルで、4月に取り扱いを始めた「iPhone」について、不正な購入が発生している。転売目的でクレジットカード情報などが不正に利用されたと見られる。

4月の発表会でiPhoneの取り扱い開始がアナウンスされた

 Twitterでは、「知らぬ間に楽天モバイルでクレジットカードが使われた」などと被害を訴える声がいくつか投稿されている。

 楽天モバイルでは、ユーザーから端末単体購入について不正利用されたという問い合わせがあったこと、そしてそうした事象を確認しているとコメント。なお、件数は開示していない。また楽天モバイルからの個人情報の流出は確認されていないという。

 同社で扱われているiPhoneではSIMロックはかけられておらず、オンラインで、楽天会員であればそのまま購入できる。追加で本人確認のステップがあるわけではないとのこと。決済時には、本人以外の名義のクレジットカードも利用できるようになっている。

携帯各社での単体購入は?

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクでは、オンラインでスマートフォン単体を購入しようとするとどうなるのか。

 NTTドコモでは、端末単体、いわゆる白ロム購入は可能だが、割賦のみ選択でき、本人確認書類が必要。

 KDDI(au、UQ)とソフトバンクはオンラインで今のところ、購入できない。回線契約が付随する端末購入では、本人名義のクレジットカードのみ利用できる。

 また大手3キャリアの製品はいずれも販売時点ではSIMロックが施されている。
【追記 2021/05/10 20:02】
 楽天モバイルは、「不正な製品購入の対策強化について」と題する文書を同社Webサイトに掲載した。それによれば、現在、複数台購入されている注文の一部について、出荷を停止するなどの措置を実施しているという。

 またユーザーに向けて、身に覚えがないクレジットカード、デビットカードの利用がある場合は、クレジットカード会社の窓口へ相談するよう案内。

 あわせて同社から個人情報の漏洩などは発生していないこと、複数のインターネットサービスで同じパスワードを利用することについて注意するよう呼びかけている。