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ソフトバンク、中継映像に広告をバーチャル表示するサービスを提供――7日のホークス戦から

「バーチャル広告サービス」のイメージ(黄色の囲み部分がバーチャル広告)

 ソフトバンクは、スポーツ中継などで映像に「デジタル広告」を挿入して視聴者に広告を表示する「バーチャル広告サービス」を提供開始した。福岡ソフトバンクホークスと協力し、7日のホークスの試合から導入する。

 これまで、スポーツ中継で常時表示される広告は、会場内に実際に看板を設置する必要があったが、「バーチャル広告サービス」では、ソフトバンクの映像運用センターで画像処理を行い、中継映像にデジタル広告を挿入する。ベースボールLIVEやDAZN、パ・リーグTVの動画配信サービスで提供し、順次拡大する。

 実際に看板の制作や持ち込み、設置作業が不要で、会場側への画像処理の機材持ち込みも不要。広告の差し替えも容易にでき、複雑な広告デザインも鮮明に表示することができるという。季節やキャンペーンにあわせた広告を配信できるほか、これまで広告の設置が難しかったスペースを活用できる。

配信イメージ

 同社では、コロナ禍による生活スタイルの変化に伴い、スマートフォンで動画を視聴する機会が増えていることに注目し、ニューノーマル時代の新たなスポーツ観戦スタイルに合わせた「法人のデジタルマーケティング」を支援するための取り組みとして提供する。

 また、「バーチャル広告サービス」は、Vizrt社の画像認識により対象を把握して映像演出を行うシステム「Eclipse Insertion」とソフトバンクの映像伝送サービスを組み合わせることで実現している。

 今後は、他球団の試合中継やダイジェスト動画、プロ野球以外の試合中継などに分野を広げ、日本国内だけでなく海外向け動画配信への展開も検討しているとしている。

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