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楽天モバイルで「iPhone」取扱開始、三木谷氏が語る

 30日、楽天モバイルで「iPhone」シリーズが発売される。同日8時には、新店舗(30日10時開店)の楽天モバイル六本木店でセレモニーが開催され、代表取締役会長兼CEOの三木谷浩史氏が登壇した。

左からトリンドル玲奈、三木谷氏、ハリー杉山
30日オープンの六本木店は2Fに位置する。六本木交差点からすぐそば

 冒頭、三木谷氏は「楽天モバイルはこの一年、世界初の完全仮想化ネットワークと、楽天グループのサービスを背景に、とにかく高い日本の携帯電話サービスをより安く、より便利に使えるようにしようと『携帯電話の民主化』をモットーにやってきた。加入者も400万人(楽天モバイル広報によれば累計申込数のこと)を超えて順調に成長している」と振り返る。

 そして「ついにiPhoneを正式に発売できるようになった。みなさまにより良いスマートフォンライフを提供できるよう頑張りたい」と挨拶した。

 会場にはタレントのトリンドル玲奈、ハリー杉山も登場しテープカットでiPhone発売を祝った。

朝の目覚ましから1日ずっとiPhoneが手放せないと語ったトリンドル玲奈
六本木が地元と語るハリー杉山は楽天モバイル新店舗のオープンでこれからの期待感を語った

アップルからの評価「大きい」

 セレモニー後の囲み取材に応じた三木谷氏は「我々にとっても重要な端末のひとつ。先駆的で新しい機能がある。これから期待している。我々のネットワーク品質にも(アップルから)高い評価をいただいたことも大きい。楽天としての苦労はなかった」と説明。

 このタイミングでの発売になった理由は「合意に至ったため」とシンプルに説明。本格スタートから1年での取り扱いに「これだけ新しい完全仮想化ネットワークで、というのは、ある意味驚異的なスピードでたどり着いたという評価もあるのでは。比較的速く達成できた」とした。

 アップルのティム・クックCEOとも対話を重ねたとのことで、「iPhoneをクルマに例えれば、完全仮想化ネットワークという道路に変わる。衛星を活用する構想にも興味を持っていただいている」とコメント。

 累計契約数が400万件に達したと語る同氏は、「(1GBまで0円の)Rakuten UN-LIMIT VIへの評価は高い。iPhoneに正式対応したことでネットワークへの接続がスムーズになり、eSIMであれば30分で契約まで接続する」と自信を見せた。

オリジナルスマホ、開発を継続

 オリジナルのスマートフォンも手掛ける楽天モバイルだが、三木谷氏は「ガラケー(フィーチャーフォン)からの乗り換え、高齢者からのニーズなど独自端末へのニーズは非常に高い。これからも販売をしっかりやっていくし、後継機の開発も進める」とAndroid端末への意気込みも示した。

今後の目標について

 楽天モバイルの累計申込数が400万件に達したことを踏まえ、次の目標は? と問われた三木谷氏は「(楽天モバイルへの加入が)どんどん加速している。楽天カードはいまや日本一。楽天モバイルも日本でナンバーワンを目指しており、夢ではなくなってきた」と説明。

 そして「テスラ対トヨタか(という例えで良いか)わからないが、2023年に衛星からのエリアカバーを実現できれば、どこの谷底でも山奥に行こうがアクセスできる。世界が注目している。今後、具体的な目標は明らかにできないが、400万をはるかに上回るペースで契約を獲得したい」とした。

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