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月額20GB/2480円の「LINEMO」発表、ソフトバンクとLINEのキーパーソンが語る新プランの特徴とは
2021年2月18日 12:55
18日、ソフトバンクはオンライン専用の新料金プラン「LINEMO(ラインモ)」を発表した。本稿ではプレゼンテーションの様子をご紹介する。
最初に登壇したソフトバンク代表取締役副社長 執行役員兼 COOの榛葉淳氏は、「5G時代、日本国内1億人のユーザーへ、どうスマートフォンを提供していくかを12月に発表した。1億人いると、さまざまな使い方やライフスタイルがある。そこで3つのブランドを発表した」と2020年12月の発表会を振り返る。
このうち、ソフトバンクブランド、ワイモバイルブランドの料金は発表時のままとなったが、ソフトバンクの新料金については3月17日から提供することが正式に発表された。またワイモバイルでの新料金に触れつつ、ワイモバイルでのiPhoneの発売日を紹介した。
LINEMOのコンセプトは「タノシイオドロキ」
「Softbank on LINE」というコンセプトのもと、オンライン専用プランとして、月額2980円、20GBという内容が12月に発表されていたが、今回、サービス名と料金プランの改定、そしてサービス開始日が案内された。
これまでソフトバンク社内で、ワイモバイル事業をリードしてきた常務執行役員の寺尾洋幸氏が「LINEMO」も担当することになり、発表会でその詳細を語った。
寺尾氏は「ブランドのキーワードはタノシイオドロキ(楽しい驚き)。LINEとソフトバンクが新しいブランドを作る。これまでのソフトバンクが、良し悪しは別にして、予想外の動きをしてきた驚きを皆様にお届けしたい」と意気込みを見せる。
同氏は「LINEMO」の特徴として、「ネットワーク」「オンライン専用」「LINEとのシナジー」の3点を挙げる。
ネットワークについては「通信サービスの一丁目一番地」として、「ソフトバンクがボーダフォンから事業を買収して以来、十数年、どんどん進化を遂げてきた。LINEMOは、ソフトバンク、ワイモバイルとまったく同一のネットワークサービスを提供する。もちろん5G対応です」と語り、高品質でのサービスになることをアピール。5Gについては、1年後、5万局になるとして、「世界最高レベルのネットワークをLINEMOでも、100%同一で提供する」と宣言した。
「オンライン専用」という特徴については、eSIM、eKYCへの対応を紹介。「携帯電話を契約しようとすると、オンラインで契約したとしても実際に使えるようになるまでには1日~2日かかる。しかしeSIMとeKYC(オンラインでの本人確認)を使うことで、即日開通できる。お待たせせずに皆さんのお手元に届けられるようになる。最短で1時間以内に使えるようにしたい」とした。
料金については、12月の発表後、「LINEフリーなら、通話は要らない」といった声があったことを受けて、今回、5分通話定額をオプションとして切り分けることにしたと説明。改善を図り、20GB、2480円になったとした。なお、通話定額関連のオプションは別途用意される。
LINEとの親和性として「LINEギガフリー」と銘打ち、ビデオ通話を含め、LINEでの通話は通信量がかからないことになった。また今夏からはクリエスターズスタンプが使い放題になる。寺尾氏は「月額240円のサービスとしてご提供しており、700万種類以上のクリエイターによるスタンプが使い放題。これを追加料金なしで提供する。でも夏までちょっと長いよねという声もあるだろう。そこで夏までの間、おトクに特に利用いただけるキャンペーンも用意したい。3月までにキャンペーンの詳細は別途案内する」とした。
またLINEアプリ上からの申込みやサポートもできる。利用料の確認、追加データ購入、お問い合わせサポートがLINEアプリから利用できるようになる。
LINEの舛田氏も登壇
寺尾氏に続き、登壇したのはLINE取締役CSMOの舛田淳氏だ。
舛田氏は「ついにと言うか、満を持してと言うべきか、ソフトバンクとLINEが一緒に作る新ブランド『LINEMO」が発表となった。LINEのミッションはCLOSE THE DISTANCE。世界中の人と人、人とサービス、人とさまざまなものの距離を近づけていくというもの。今回のLINEMOのも、このミッションを達成するためのひとつの取り組み」と語る。
割安なプランにより、より多くの人へスマートフォンを提供できる環境を整えると位置づけた舛田氏は、LINEの月間利用者が8600万人にのぼり、毎日使う人はそのうちの85%、国内人口のうち68%がLINEユーザーという圧倒的な規模をあらためて紹介する。
そして「今回の新ブランドを立ち上げるにあたってLINEからお願いをしたことがある。それは、LINEの8600万人のユーザーが、次世代のユーザーが最も経済的にも、操作的にも、手続き的にも一番使いやすいものであっていただきたいということ」と語り、ユーザビリティを重視したと語る。
LINEスタンプの使い放題、通話のデータ量無料などの特徴を踏まえ、「LINEはスマートフォン時代のポータルサービスへ展開を進めている。コミュニケーションだけではなくオンライン、オフラインのサービスといったものも、今回のスタンプだけではなく、今後 LINEMOと掛け合わせることで、ユーザーに使っていただけるようにしたい」と述べ、さらに今後、LINEの各種サービスとの親和性向上を図る方針が示された。