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KDDIとKDDI総研、新日本フィルハーモニー交響楽団のオーケストラの「音のVR」コンテンツを配信開始

 KDDIとKDDI総合研究所は、新日本フィルハーモニー交響楽団とともに、オーケストラの楽器の音色に近寄れる360度動画のアンサンブルを、「新音楽視聴体験 音のVR」アプリで、15日から配信開始した。無料で利用できる。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、コンサートやイベントの実施制限が続いており、十分な活動や表現ができない音楽関係者を支援するための取り組み。

 「音のVR」は、KDDI総合研究所が開発した、360度動画の見たい部分、聴きたい部分に自由自在にフォーカスできる視聴技術。最大360度の8Kビデオや3Dオーディオから、空間的に自然な広がりと定位を持つ、任意の範囲の音場をリアルタイムに合成し再生できる。

 今回の取り組みでは、新日本フィルハーモニー交響楽団のフランチャイズホールである「すみだトリフォニーホール」にて収録した音源を使用し、「カノン」「ボレロ」「天国と地獄よりカンカン」など、多くの人に耳馴染みのあるクラッシック楽曲を配信する。

配信コンテンツ

  • 弦楽五重奏(パッヘルベル作曲「カノン」より)
  • 木管五重奏(ハイドン作曲「ディベルティメント 変ロ長調 1、2楽章」)
  • 金管五重奏(オッフェンバック作曲「天国と地獄」よりカンカン)
  • パーカッション(アクトン・オストリン作曲「パーカッション組曲」)
  • 管弦楽アンサンブル(ラベル作曲「ボレロ」より)

 ユーザーは、まるでコンサートホールの舞台上や客席を自由自在に移動し、自分だけの特等席で鑑賞しているような疑似体験ができるほか、楽器の音色にフォーカスすることができ、「オーケストラの楽器の音色を知る」といった、今までにない音楽鑑賞を体験できる。