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武田総務大臣、povoの“最安値”は「非常に紛らわしい」発言、「料金プランに対して指摘したつもりはない」

 武田良太総務大臣は1月19日、閣議終了後の記者会見で行われた質疑応答において、auの新料金プラン「povo」に関連し、携帯電話利用料金の表記について1月15日の記者会見で「非常に紛らわしい」と発言したことに対し「料金プランに対して指摘したつもりはない」と語った。

 大臣は新料金プランに対し「一部をオプションにするなど、特に音声通話をあまり利用されない方にとっては非常にありがたい制度ではないかと、私は評価をしたいと思います」と改めてコメントしたうえで、「非常に紛らわしい」発言に対しては「(報道関係者向けの記者会見の席で)“最安値”という言葉を使われたので、これは非常に消費者にとって誤解・誤認を導くようなことではないかと懸念した」と述べた。

 なおKDDIは、一般向けに配信されなかった報道関係者との質疑応答では、髙橋誠社長が「ベース料金は2480円、3キャリアで最安値を出していきたいと思った」との発言をしているが、povoを検討するうえで消費者がまず参照するであろう公式Webサイトやプレスリリースには“最安値”という表記は掲げられていない。報道時に“最安値”という言葉が大きく取り上げられたことで、「非常に紛らわしい」という感想につながったのではないだろうか。

質疑応答でのやりとり

――KDDIの新料金プランについてお伺いします。大臣、前回の会見で発表方法などが紛らわしいというご指摘をされました。一方で、利用者からは、通話を使ってない人のニーズに応えるものと、新プランに好意的な声もあります。改めてなんですけれど、ご発言の真意、考え方についてお伺いできますでしょうか。(毎日新聞)

武田大臣
 私は、料金プランに対して指摘したつもりはございません。さらなる低廉化が進むことは非常に良いことだと思いますし、新たなるいろいろな仕組み、一部をオプションにするなど、特に音声通話をあまり利用されない方にとっては非常にありがたい制度ではないかと、私は評価をしたいと思います。

 私が指摘したのは、それを発表する段階の記者会見の席で、全ての業界最安値であるということ。「最安値」という言葉を使われたので、これは非常に消費者にとって誤解というか、誤認を導くようなことではないかと懸念したわけであります。他社における違うサービスを同一線上に導いて、あたかも自分のところだけが一番安いというような発言をすることは、非常に消費者にとっては、まさに紛らわしくなってくるのではないかと思うわけであります。

 今日までも、消費者にとって、料金やサービス内容はわかりやすくしていただきたいと申してまいりましたけれども、これからも消費者に誤認を与えないように、しっかりと対応していただくことを希望しているところであります。

 今後とも、消費者の立場に立って、指摘していくべきところは指摘していきたいと考えております。