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ドコモ井伊社長「ahamoはiPhone対応」、eSIMにも意欲

 NTTドコモの井伊基之社長は14日、本誌を含むグループインタビューに応じ、3月から提供する新料金プラン「ahamo」について、「iPhoneに対応する」と語った。あわせて同社としてeSIMにも対応する意欲を示した。

 インタビューの詳細は別途お伝えする。

ドコモの井伊社長

ahamoのiPhone対応

 携帯大手3社がオンライン手続き専用のプランが発表されたが、井伊社長は「iPhoneへ対応します」とコメント。

 ahamoにおける端末関連での課題としては、「廉価な端末を用意すべきかどうか悩んでいる」という。これは、「ahamo」をデジタルネイティブ世代と呼ばれる若年層をターゲットにする上で、割安な料金プランだけではなく、端末そのものをどうするか、という点について。

 井伊社長は「端末を持ち込み、SIMだけという考え方もあるが、本当の廉価端末ではだめではないか。“人気の端末”、あるいは中古端末が使えるということでなければ面白くない。どう実現するか、今、一生懸命考えているが、ただiPhoneを使えなければ話にならない。iPhoneを使えるように頑張っている」と説明した。

 ただ、ahamoにおけるApple Watchの扱いについては「あんまり考えていなかった。まずはメイン端末から」とした。

eSIM対応について

 井伊社長は「eSIMもやります」とコメント。すでにドコモとしては2017年にタブレットの「dtab」で対応していたとした上で、「課題は本人確認、なりすましと、セキュリティの担保」と語る。

 これは、eSIMの発行会社が世界中に存在し、プロファイル情報の扱いなどによっては、“クローンSIM”のようにユーザーの回線契約を複製される懸念があるため、という。この懸念については、すでに総務省の有識者会合でも表明されていた。

 井伊社長は「反対しているわけではない。ただ、あの世界は自由。セキュリティの問題だけ。(本音は)ぜんぜんやりたい」と語った。