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ビッグローブ、NEC製の仮想化対応MVNOソリューションを導入

 ビッグローブは、5GのコアシステムにNEC製の仮想化対応MVNOソリューションの採用を発表した。

 同社が採用したNEC製のシステムは、専用機器ではなく汎用サーバー上で動作するソフトウェアにより構成される仕組み。ハードウェアに障害が発生した場合、別のサーバーにソフトウェアを移すだけで復旧でき、従来のようにハードウェア交換が不要で、データセンター緊急出動の7割を削減できるという。

 同システムは5G時代の特長的技術「ネットワークスライシング」に対応。また、モバイルコアシステムの各ノードには、NEC製のP-GW(PDN Gateway)やTMS(Traffic Management Solution)だけでなく複数のベンダーの製品を採用しているという。また、現状のLTEのみならず、5Gにも対応できるとしている。

 新たなサービスを提供する際にも、新規のネットワークスライスを追加するだけで必要なネットワーク構成を構築でき、将来的にはAIを活用したリアルタイム分析や自動通信制御などを取り入れ、サービス設計や検証を自動化。サービス提供までの工程を短縮、効率化できるという。

 従来の専用ハードウェアで構成されるネットワークは、柔軟性や拡張性で課題を抱えていたが、ビッグローブでは、今回の仮想化対応MVNOソリューションにより、新たなサービスの開発やサービスメニューの変更などに迅速に対応できるようになるとしている。