オラクルとウォルマート、米TikTokの買収案で米国政府の暫定承認

　バイトダンス（Bytedance）の動画アプリ「TikTok」の米国事業を巡る交渉について、オラクルとウォルマートは、米国政府の暫定的な承認を得たと発表した。トランプ大統領も承認する考えを明らかにしているほか、TikTokからも歓迎のコメントが発表されている。

　TikTokは、新たに「TikTok Global」という新会社を設立する。本社は米国に設置され、米国および世界に向けたサービスを担う企業となり、オラクルやウォルマートを含む米国の投資家がTikTok Globalを保有。オラクルとウォルマートあわせて20％の出資になる。内訳として7.5％はウォルマートとのことで、12.5％がオラクルになると見られる。TikTok Globalの取締役5人のうち4人は米国人になるという。

　ウォルマートは、TikTokを通じたオムニチャネルの小売機能、広告サービスなどを提供する。オラクルは、TikTok向けにクラウドプロバイダーになり、米国内のユーザーに安全な環境を提供する。

　TikTok Globalは12カ月以内に、米国の取引所に上場する方針も示されている。