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KDDIと大日本住友製薬、スマートグラスで医療関係者の次世代コミュニケーション

 KDDIと大日本住友製薬は、医療機関向けにXRを活用した円滑なコミュニケーション基盤構築を目的とした取り組みを開始した。

 取組内容は、nreal製のスマートグラス「NrealLight」を活用したもの。従来から製薬業界では、医療関係者とのコミュニケーションにおいてこれまで活用してきた文書や映像に加えてより伝わりやすい手段が求められていた。加えて新型コロナウイルス感染症による影響で、対面でのコミュニケーションが難しくなる中、XRコンテンツを通じてMR(医薬情報担当者)と医療関係者の円滑なコミュニケーションを図る。

 先行事例として、大日本住友製薬の製品である非定型抗精神病薬「ラツーダ」に関する講演会において日本での発売に至るまでのエピソードや分子構造体などの3D映像をNrealLightを用いて参加者へ紹介する取り組みを行っている。

 今後、医薬品の詳細情報や臓器・細胞・医薬品分子構造などのコンテンツを制作し、3D映像で説明。また、さまざまなVRデバイスに対応するバーチャル空間を用意し、オンライン説明会や講演会などを実施する予定という。

 KDDIによると、2020年度中は試験的な取り組みとして実施。その中で課題を洗い出し、2021年には本格活用の予定としている。