東急グループ店舗、「楽天ポイントカード」と「楽天ペイ」を導入へ――楽天と東急でデータマーケティング新会社を設立

　楽天と東急は、双方の蓄積データを活用するデータマーケティングソリュションを提供する「楽天東急プランニング」を共同設立した。あわせて、東急グループの店舗や施設に、「楽天ポイントカード」と「楽天ペイ」の導入を進める。まずは、9月1日から東急ストア全店で「楽天ポイントカード」を導入する。

東急グループに「楽天ポイントカード」と「楽天ペイ」を導入

　東急ストアにおいては、2020年4月から「楽天ペイ」が利用できるが、9月からは「楽天ポイントカード」も利用できるようになる。なお、TOKYUポイントも引き続き利用でき、楽天ポイントカードと併用して両方のポイントを獲得できる。

　また、東急ストアとプレッセの各店では、お買いものパンダデザインの楽天ポイントカードを無料配布している。

　このほか、東急グループが運営する店舗や施設を対象に、「楽天ポイントカード」と「楽天ペイ」の導入を進める。東急百貨店ではながの東急百貨店をのぞく全店で、「楽天ポイントカード」を10月以降順次導入し、「楽天ペイ」は2021年春頃導入を予定する。このほか、東急ホテルズの各ホテルや商業施設「二子玉川ライズ」などに導入する。

東急ストアでサービス開始記念キャンペーンを実施

　9月から「楽天ポイントカード」が利用できる東急ストアでは、サービスの導入を記念したキャンペーンを実施する。期間は9月1日7時～13日23時59分。

　キャンペーン対象店舗は、9月から利用できるようになる「東急ストア」「プレッセ」「フードステーション」の86店舗。

　キャンペーンエントリーのうえ、期間中店頭で「楽天ポイントカード」や「楽天ポイントカードアプリ」を提示した上で、合計5000円（税抜、以下同）購入したユーザーを対象に抽選を実施。抽選で500人に「お買いものパンダデザインエコバッグ」を進呈する。

お買いものパンダデザインエコバッグ

　また、200円以上の決済をしたユーザーを対象に、通常の2倍の楽天ポイントを還元する。

　なお、いずれの特典もキャンペーン終了までに「楽天ポイントカードの利用者登録」が完了している必要がある。賞品のエコバッグは11月13日以降発送、追加分のポイントは10月末頃の付与を予定している。

楽天市場開設当時からの信頼関係

左から、楽天東急プランニング 代表取締役副社長　日野 健氏、楽天 代表取締役会長兼社長　三木谷 浩史氏、東急 取締役社長　髙橋 和夫氏、楽天東急プランニング 代表取締役社長　笹原 和彦氏

　同ソリューションの発表会には、楽天 代表取締役会長兼社長の三木谷 浩史氏と、東急 取締役社長の髙橋 和夫氏が登壇。

楽天 代表取締役会長兼社長　三木谷 浩史氏

　三木谷氏は、楽天市場開設当初から東急百貨店が出店したことに触れ、20数年来の信頼関係があり今回の提携につながったとコメント。また、同ソリューションについては、「楽天が持っているオンラインのノウハウや知見」と「東急が持っているオフラインのノウハウや知見」を組み合わせて、東急沿線のユーザーの生活や利便性の向上を図っていきたいとした。

楽天と東急のこれまでの取り組み（左）と両社の強み（右）

　新会社「楽天東急プランニング」の代表取締役社長には、楽天ペイメント 取締役副社長の笹原 和彦氏、代表取締役副社長には、東急 経営企画室 統括部長の日野 健氏が就任。今後、両社でさまざまな実証実験を実施するとしている。