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ASUS、フリップカメラの5G対応スマートフォン「ZenFone 7」「ZenFone 7 Pro」を発表
2020年8月26日 17:34
ASUSは8月26日(台湾時間)、ZenFoneシリーズの新たなフラッグシップモデルとして、5G対応のAndroidスマートフォン「ZenFone 7」(ZS670KS)と「ZenFone 7 Pro」(ZS671KS)を発表した。
「ZenFone 7」「ZenFone 7 Pro」は、「ZenFone 6」の後継モデルに相当する5G対応のAndroidスマートフォン。ZenFone 7 ProはZenFone 7の上位モデルに相当し、搭載チップセットや光学式手ブレ補正(OIS)の有無という点で違いがみられる。
ZenFone 7の価格は6GB/128GBモデルが2万1990台湾ドル(約7万9000円)、8GB/128GBモデルが2万3990台湾ドル(約8万7000円)、ZenFone 7 Pro(8GB/256GB)の価格は2万7990台湾ドル(約10万1300円)。
回転式のフリップカメラはそのまま、トリプルレンズ構成に
カメラはZenFone 6と同様、フロントカメラとリアカメラを共用する回転式のフリップカメラを搭載し、カメラのレンズ数は2つから3つに増加した。
カメラはソニー製のイメージセンサー「IMX686」を採用する6400万画素(Quad Bayer配列)の広角メインレンズ、ソニー製のイメージセンサー「IMX363」を採用する1200万画素のオートフォーカス対応超広角レンズ、光学3倍・デジタル12倍に対応する望遠レンズのトリプルレンズ構成。
ZenFone 7 Proのみ、広角メインレンズと望遠レンズが4軸の光学式手ブレ補正(OIS)に対応する。
広角メインレンズでは8K/30fpsの動画撮影に対応し、超広角レンズでは4K/60fpsの動画撮影に対応する。ZenFone 6と同様、電子式手ブレ補正(EIS)を利用できる。
フリップカメラの耐久性能はZenFone 6と比較して2倍に向上し、20万回の回転試験をクリアしている(ZenFone 6では10万回)。これは1日100回使用しても、5年以上使用できる計算となる。また、駆動部分であるステッピングモーターはZenFone 6と比較して体積が40%小型化され、トルク性能は45gf・cm(重量グラムセンチメートル)から100gf・cmに向上した。
上位モデルのZenFone 7 ProにはSnapdragon 865+を搭載
そのほか、両モデルの違いとして、搭載チップセットに違いがみられる。ZenFone 7はクアルコムの「Snapdragon 865」を搭載し、ZenFone 7 Proは「Snapdragon 865+」を搭載する。
おもな仕様
ZenFone 7のチップセットはクアルコムの「Snapdragon 865」で、CPUは最大2.8GHz駆動のオクタコア。メモリ(RAM)は6GBまたは8GB(LPDDR5)で、内蔵ストレージは128GB(UFS 3.1)。最大2TBまでのmicroSDXCカードに対応する。
ZenFone 7 Proのチップセットはクアルコムの「Snapdragon 865+」で、CPUは最大3.1GHz駆動のオクタコア。メモリ(RAM)は8GB(LPDDR5)で、内蔵ストレージは256GB(UFS 3.1)。最大2TBまでのmicroSDXCカードに対応する。
共通の仕様
OSはAndroid 10で、ユーザーインターフェイス(UI)はASUS ZenUI 7。本体の大きさは約165.08×77.28×9.6mmで、重さは約230g。カラーバリエーションは「宇曜黒」「煥彩白」の2色。
カメラは約6400万画素(F1.8、35mm換算26.6mm相当)の広角メインレンズ、約1200万画素(F2.2、35mm換算14.3mm相当)のマクロ対応超広角レンズ、約800万画素(35mm換算80mm相当)の望遠レンズのトリプルレンズ構成。
ディスプレイは6.67インチ、アスペクト比20:9(2400×1080ピクセル)のサムスン製AMOLED(有機EL)で、90HzのリフレッシュレートとHDR10+に対応する。画面占有率は約92%。実際の色との色差を表すΔ(デルタ)Eは1未満。
IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax(2.4/5GHz)とBluetooth 5.1、NFCをサポートする。
バッテリー容量は5000mAhで、ZenFone 6と同じ。Quick Charge(QC) 4およびUSB Power Delivery(PD)に対応し、最大30Wの急速充電が可能。
ステレオ対応スピーカーと3つのマイクを内蔵する。3.5mmイヤホンジャックは搭載しない。指紋認証センサーは本体右側面のホームボタンに内蔵する。
5GはSub-6帯のNSA/SA両構成に対応し、対応NRバンドはNSA構成のn1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n28/n38/n77/n78、SA構成のn77/n78。対応LTEバンドはBand 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/29/38/39/40/41。なお、これらの対応周波数帯は販売地域により異なる。