ニュース

新型コロナの接触確認システムがウェアラブルデバイスでも利用可能へ、Bluetooth SIGが仕様策定を目指す

 Bluetooth SIGは、現在スマートフォンで運用されている新型コロナウイルス感染症の接触確認システムを、ウェアラブルデバイスでも利用できる仕様を策定中と発表した。仕様の草案は、数カ月以内に公開する。

ウェアラブルデバイスで接触確認システムを利用

 スマートフォンは、非常に多くの人々に普及しているデバイスだが、すべての年齢層をカバーできているわけではないという。日本のスマートフォン保有率は、20代と30代では9割以上だが、小学生は4割以下、75歳以上は2割を切っているという。

 今回、Bluetooth SIG内にワーキンググループを設立し、高度なプライバシーとセキュリティ保護機能を維持しながら、ウェアラブルデバイスの追加サポートを行うための標準化に取り組んでいる。

 標準化されれば、小学生や高齢者などスマートフォンの利用率が低い年齢層でも、ウェアラブルデバイスを利用して新型コロナの接触確認システムをより活用しやすくなるという。

 Bluetooth SIG CEOのマーク・パウエル氏は、「新型コロナウイルス感染症のパンデミックに対し、Bluetoothコミュニティが一致団結してBluetooth技術を活用した、革新的な対処方法を生み出していることは、本当に素晴らしいこと」とコメント。メンバー企業の取り組みに感謝の意を示した。