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マイナンバーカードを健康保険証に、来年3月開始に向け申込スタート

スマホからも手続きできる

 2021年3月よりマイナンバーカードを健康保険証として利用できる制度が始まることを踏まえ、マイナンバーカードのポータルサイト「マイナポータル」で、申込受付がスタートした。

 マイナンバーカードが健康保険証になることで、対応する医療機関の受付では、顔認証か暗証番号(数字4桁)で、本人確認と保険証確認が済むようになる。

 2022年夏をめどに、医師との情報共有、電子処方箋の仕組みが整備される。これにより、過去に処方された薬、特定検診の情報が自動的に連携されるようになり、受診時、医療関係者への口頭での説明が不要になる。たとえば旅行先、災害時にも薬の情報などが連携されるという。将来的には、手術、移植、透析、医療機関名などの情報共有が実現される。

 医療費の支払いでも、一時的に高額な支払いが発生する場合、マイナンバーカードでの連携により、限度額適用認定証の申請が不要となり、医療費の一時支払いをしなくてもよくなる。

 転職などで一時的に保険証が発行されていない状態でも、マイナンバーカードで代替できる。このほか、マイナポータルで、処方された薬の情報をチェックできるようになる。またマイナポータルとe-TAXの連携で、医療費の領収書を管理しなくてもよくなるという。

スマホからの手続き方法

 マイナンバーカードは、スマートフォンのほか、「パソコン」「まちなかの証明写真機」「郵便」のいずれかで申し込める。スマートフォンは、対応機種である必要がある。マイナンバーカードをスマートフォンから申し込む方法は、本誌関連記事をぜひご覧いただきたい。手続きは手軽だが、発行まで1~2カ月かかる。

 健康保険証としての申し込みは、マイナポータルへアクセスし、「健康保険証利用の申込」→「利用を申し込む」をタップ、利用者登録に同意し、次に表示されるページで「申し込む」というボタンをタップ、マイナンバーカードをかざすだけ。わずかな手続きで済むようになっている。この手続きが完了するのは来年3月までとのことで、マイナポータルで進捗状況を確認できる。

 子供のマイナンバーカードについては、カードリーダーにマイナンバーカードをかざし、子供の暗証番号を保護者が代理で入力する。