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iPhone シリーズを楽天モバイルで使用できるか、動作確認結果を公開

iPhone 11

 楽天モバイルは、携帯電話(MNO)サービスの「Rakuten UN-LIMIT」の動作確認状況を公開した。iPhoneでは、「iPhone 11」「iPhone X」「iPhone 8」「iPhone 6s」の4機種が動作確認済み(いずれもSIMフリー端末)。

iPhoneシリーズでは、iPhone 11のみ動作することを確認

 iPhoneシリーズでは、iPhone 11のみ、一部機能ではあるが使用することができる。動作確認済みの他機種(iPhone X・iPhone 8・iPhone 6s)は、Rakuten UN-LIMITでは使用できない。ほかのiPhoneシリーズは動作確認中。

 iPhone 11で使用できる機能は、データ通信と通話と楽天回線を使用したSMS。パートナー回線を使用したSMSや緊急地震速報・津波警報の受信などができない。また、パートナー回線から楽天回線への切り替えがスムーズにいかない。

Rakuten UN-LIMITをiPhoneシリーズで使用する

 iPhone 11で、楽天を主回線としての利用を考えた場合、パートナー回線でSMSが使用できないなど、現在のスマートフォンの基本性能が使用できないことから、当面は見合わせたほうが良さそうだ。

 一方、副回線として楽天回線を使用するのもありだ。iPhone 11などデュアルSIM対応機種であれば、主回線を他の回線で運用し、副回線としてRakuten UN-LIMITを使用するという使い方ができる。楽天回線エリア内であれば、速度制限を気にせず使用することができるので、自宅が楽天回線エリア内であれば、リモートワークや遠隔授業などで活用できるだろう。

 また、新型コロナウイルス感染症が落ち着けば、外出先での作業や、旅行先での使用にも活躍できそうだ。Rakuten UN-LIMITでは、テザリングのオプション料が不要であるため、パソコンやタブレットをテザリング経由で使用することもできる。

 海外旅行へ手持ちのSIMフリースマートフォンを持ち運ぶユーザーも少なくないが、Rakuten UN-LIMITでは、海外のパートナー回線でも月2GBの容量で使用することができる。米国本土や台湾・中国・香港・イギリス・イタリアなど世界66の国と地域が対象で、SIMの購入や入れ替えなしで使用できるので、トランジットなど短期間の滞在でも活躍できそうである。

iPhoneでは、APN設定が必要

 Rakuten UN-LIMITをiPhoneシリーズで使用するには、APN設定が必要だ。

 SIMカードやeSIMカードで開通手続きをおこなったあと、SIMを挿入・設定し、「VOLTEオン」の設定とAPNを「rakuten.jp」に設定する必要がある。

 なお、楽天モバイルでは、iPhone・iPadのAPN設定方法を案内しているが、動作保証対象外機種となるため、今後のソフトウェア更新などで利用できないまたは制限される可能性があるとしている。

Rakuten Linkなどの楽天モバイルアプリはiOS非対応

 Rakuten UN-LIMITの特徴の1つに、国内通話かけ放題がある。楽天モバイルが提供するコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」経由の国内通話が無料となるものだが、同アプリはiOS向けのアプリは用意されていない。このため、iOSデバイスでは国内通話かけ放題とはならず、通常電話料金(30秒につき20円)がかかる。

 また、海外では、通常の電話・SMSは使用できず、電話・SMSの発着信はRakuten Linkからのみ行うことが可能となる。このため、海外ではiPhoneやiPadで通話・SMSは使用できない。

 各種手続きやデータ残量・料金の確認などを行える、同社公式アプリの「my 楽天モバイル」についてもiOS向けのアプリはないため、開通手続きなどもWebやAndroidスマートフォンで実施する必要がある。

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