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【今日はなんの日?】2001年4月24日は、ソニーとエリクソンが携帯電話事業の統合を発表した日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 今から遡ること19年前。2001年の4月24日はソニーとエリクソンが携帯電話事業の統合を発表した日です。後の「ソニー・エリクソン」誕生のきっかけですね。それまでは両社が独自に携帯電話端末を開発・製造していましたが、どちらも不採算に苦しんでいたところを両社の強みを活かすことで生き残りをかけた判断だったようです。

発表当時の写真。左からソニー社長 安藤氏、ソニー 井原氏、日本エリクソン社長 ベングッソン氏

 当時の記事を見ると、当時のソニー執行役員上席専務 井原勝美氏による「ソニーの技術やデザイン、ブランド力とエリクソンのインフラ技術で業界のリーディングカンパニーを目指す」といったコメントがあります。

「WALKMAN Phone W995」(グローバルモデル)
「Cyber-shot ケータイ S006」
Xperia X10

 この後、ソニー・エリクソンは日本において、2007年のJ.D.パワーアジア・パシフィックの顧客満足度調査で端末メーカー1位を獲得するなど躍進を遂げます。国内外で「WALKMAN Phone」や「Cyber-shot ケータイ」などをリリースし、存在感を強めることに成功。Androidスマートフォンの黎明期にリリースした「Xperia SO-01B(グローバル:Xperia X10)」は、日本においてのAndroidを牽引した立役者と言っても過言ではないでしょう。

Xperia 1 II

 2012年には、ソニー傘下となりエリクソンとの合弁は解消。社名も現在の「ソニーモバイルコミュニケーションズ」と改められます。業界の構造変革の波に揉まれ、向かい風の中を進む同社ですが、近年では「Xperia 1」やその後継機「Xperia 1 II」で再び注目を集めています。「最大手と同じ戦略は取らない」という彼らの5G時代の足取りに注目していきたいところです。