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携帯電話の顧客満足度、トップはauとソニー・エリクソンに
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J.D.パワー アジア・パシフィックは、日本市場における携帯電話サービスの顧客満足度調査の結果を発表した。キャリア別と端末メーカー別のランキングが明らかとなっている。
■ 1位のau、全項目で他社を上回る
キャリアに対する満足度調査は8月に行われ、計7500人からの回答を元に調査データがまとめられている。なお、今回より沖縄でも調査が行われた。
総合満足度ランキングでは、auが全国1位となった。「電話機」「各種費用」「通信品質・エリア」「非音声機能・サービス」「顧客対応力」という5つの項目全てで他社を上回った。
2位はNTTドコモで、J.D.パワーでは「引き続き通話品質・エリアでの満足度が向上しており、実態面での改善が進んでいるようだ」と推測している。また3位はソフトバンクモバイルで、ドコモと同じく「通信品質・エリア」での満足度が昨年より向上しているという。
J.D.パワーでは、「業界内での満足度水準の差は昨年よりさらに縮小している」と指摘。また、新販売方式や新割引プランの導入の影響について、「新販売方式のプランに加入しているユーザーの満足度は高いとは言えず、電話機の価格や月額料金などの評価では、未加入者よりむしろ低かった」として、新販売方式・新割引プランの導入は、メリットよりも端末価格の高騰や料金のわかりにくさというデメリットに繋がり、各社に対して販売方式や料金プランの在り方に注意を払うよう提案している。
■ 端末メーカー1位はソニー・エリクソン
端末メーカーに対する満足度調査は、8月に行われた。回答者は2007年8月~2008年7月までに機種変更したユーザー1819人となっている。調査時には、「操作性・機能」「サイズ・デザイン」「メール」「カメラ」「故障・バッテリー」「インターネット」「ワンセグテレビ」という7項目で調査が行われ、メーカー別にスコアが算出された。
その結果、1位となったのは、627ポイントを獲得したソニー・エリクソンとなった。2004年の調査開始以来、ソニー・エリクソンが1位となったのは初めて。「操作性・機能」「メール」の2項目で最も高い評価を受け、「故障・バッテリー」「カメラ」などでも高く評価された。
2位は、618ポイントの富士通で、「インターネット」「ワンセグテレビ」で最も高い評価を受けた。3位はカシオ(617ポイント)で、わずか1ポイント差で富士通にかわされた格好となっている。項目別の評価では「カメラ」で他社を大きく上回る評価を受けている。
また、J.D.パワーでは、今回の調査により、全体的に携帯電話を購入した人の割合が昨年よりも減少しており、特に30代以下の若年層では顕著な買い控え傾向があるとている。ただし、実際に購入したユーザーの満足度水準は昨年とあまり大差はなく、「現在の価格設定でも実際に購入したユーザーにとって価格はマイナス要因にならなかったと推測される」としている。ただし、高価格・多機能化した携帯電話がラインナップの多くを占める現状に対しては、「価格と機能のバランスが取れた、個々のニーズに応じた機種選択ができるような市場環境が一層望まれている」としている。
■ URL
キャリア別顧客満足度調査(PDF形式)
http://www.jdpower.co.jp/press/pdf2008/2008JapanMobilePhoneService_J.pdf
端末メーカー別顧客満足度調査(PDF形式)
http://www.jdpower.co.jp/press/pdf2008/2008JapanMobileHandset_J.pdf
(関口 聖)
2008/11/12 12:31
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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