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緊急事態宣言の全国拡大から初めての土曜日、全国の人出はどうなった?――ドコモの統計データで判明

 NTTドコモは、4月18日15時時点における全国主要都市の人出がどうなったか、同社の携帯電話の位置情報をもとにした統計データを公開した。東京や大阪の繁華街は7~8割程度の減少になっているところが多い。一方、新たに緊急事態宣言の範囲に含まれるようになった地域では、10%程度の減少になった場所や、5割程度になったところなど、違いが出た。

 たとえば東京では、銀座が70.9%減、歌舞伎町が75.1%減、渋谷センター街と上野恩賜公園が77.8%減などとなった。大阪梅田は84.1%、難波は70.8%、京都駅は70.3%、神戸・三ノ宮は66.3%、それぞれ減っている。

 一方、緊急事態宣言が全国へ拡大したことで、新たに対象地域となった場所の中では、たとえば北海道札幌駅は55.7%、宮城県仙台駅は61.1%、熊本県通町筋は51.3%と半数以上の減少を記録した地域があるが、沖縄県の那覇市国際通りは10%減、滋賀県大津駅は15.8%減、群馬県前橋駅は15.5%減など小幅の減少に留まったところもある。

ドコモが算出した主要都市の人口変動分析(数字は増減率)
地域エリア感染拡大以前との比較宣言前(7日)との比較前日との比較
北海道・東北北海道 札幌駅-55.7-58.1-51.8
青森県 青森駅-28.4-29.6-29.5
岩手県 盛岡駅-44.5-28.8-23.7
宮城県 仙台駅-61.1-55.4-50.1
秋田県 秋田駅-39.0-34.3-25.9
山形県 山形駅-37.3-28.5-27.2
福島県 郡山駅-45.5-28.4-26.2
福島県 福島駅-38.9-20.4-19.8
関東甲信越茨城県 水戸駅-53.0-48.6-35.4
栃木県 宇都宮駅-52.5-27.8-15.6
群馬県 高崎駅-57.2-39.0-32.4
埼玉県 大宮駅-72.9-59.1-32.0
千葉県 千葉駅-71.8-63.4-35.9
千葉県 木更津市 金田東-85.9-50.28.0
神奈川県 川崎駅-68.1-55.9-29.1
神奈川県 横浜駅-77.5-63.5-25.7
新潟県 新潟駅-36.9-39.0-33.2
山梨県 甲府駅-19.0-54.4-47.6
長野県 長野駅-55.3-34.3-22.2
東京銀座-70.9-76.5-60.0
歌舞伎町-75.1-56.8-26.3
渋谷センター街-77.8-54.7-26.9
上野恩賜公園-77.8-35.8-19.5
新橋-59.8-77.1-65.5
新宿-80.2-68.3-33.1
浅草-56.2-31.2-15.5
麻布十番-28.4-25.2-17.6
立川駅-65.5-46.6-20.5
北陸・東海富山県 富山駅-56.1-72.2-70.5
石川県 金沢駅-69.4-42.6-20.9
福井県 福井駅-61.2-42.7-34.1
岐阜県 岐阜駅-49.2-30.9-17.2
静岡県 静岡駅-56.7-51.3-46.9
静岡県 熱海駅-53.0-9.5-4.0
愛知県 名古屋駅-73.0-62.5-36.3
三重県 四日市駅-43.6-19.7-13.8
三重県 津駅-42.7-42.7-25.2
関西滋賀県 大津駅-15.8-46.3-39.5
京都府 京都駅-70.3-44.2-20.9
大阪府 梅田-84.1-69.3-35.7
大阪府 難波-70.8-42.8-6.4
兵庫県 三ノ宮-66.3-52.4-32.1
奈良県 近鉄奈良駅-40.5-21.8-12.4
奈良県 奈良駅-25.1-15.8-7.3
和歌山県 和歌山駅-49.0-26.5-21.9
中国・四国鳥取県 鳥取駅-7.4-43.6-39.2
島根県 松江駅-38.1-36.4-30.7
島根県 松江大橋北-3.9-43.9-41.8
岡山県 岡山駅-49.9-24.3-21.6
広島県 広島駅-33.9-35.5-19.7
山口県 下関駅-41.3-14.0-9.5
山口県 山口駅-34.7-3.40.7
徳島県 徳島駅-34.5-44.9-38.4
香川県 高松丸亀町-41.0-25.1-22.7
愛媛県 松山駅-24.6-32.3-29.7
高知県 はりまや橋-51.6-34.4-27.2
九州・沖縄福岡県 天神-72.1-57.8-30.9
佐賀県 佐賀駅-21.7-42.4-42.7
長崎県 長崎駅-59.1-42.3-40.3
熊本県 熊本駅-37.8-35.8-34.6
熊本県 通町筋-51.3-37.2-36.6
大分県 大分駅-45.3-26.4-27.8
大分県 別府駅-23.13.9-5.2
宮崎県 橘通り-25.9-17.6-14.6
鹿児島県 天文館-26.9-20.4-19.0
沖縄県 県庁-25.4-38.7-33.6
沖縄県 国際通り-10.0-54.2-48.8

 データは、個人情報は省き、人の動きだけを統計データとしてはじき出すドコモのサービス「モバイル空間統計」をもとにしている。4月17日に緊急事態宣言が全国へ拡大されてから、初めての週末を迎えた18日午後の段階で、主要都市の駅周辺での人出が感染拡大以前(1月18日~2月14日の平均、平日は平日平均、休日は休日平均と比較)や、緊急事態宣言が出た4月7日時点と比べた。

 ドコモでは同様のデータを政府にも提供しており、内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策ページに掲載されている。ただ、今回開示された内容は、これまでよりも対象地域を増やしたもので全国各地の動向がわかる形となっており、まとまって同社Webサイトで開示されるのは初めて。