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楽天モバイル、auとのローミング切り替えで通話切断なしに

 楽天モバイルは、KDDIから提供されているローミングサービスについて、両社のコアネットワーク内の装置を繋ぐ規格が「S10インターフェイス」と呼ばれる規格になったと発表した。楽天モバイルのサービスエリアと、auのローミングエリアとの切り替えで、通話中でも切断せずにそのまま利用できるようになる。

 S10インターフェイスが繋ぐのは、両社のコアネットワークにあるMME(Mobility Management Entity)と呼ばれる制御装置。ユーザーがエリアとエリアの間を移動する際、ネットワークの切り替えが発生するが、これまでの「S8インターフェイス」と呼ばれる仕組みではいったん切断して、繋ぎなおす動作となっていた。

 S10インターフェイスになったことで、全国的にauローミングエリアとの切り替えがスムーズになり、通話中の切断が不要となるほか、切り替え時間も短くなる。両社のコアネットワーク接続にあたっては、KDDI側の協力のものと、シスコシステムズと楽天モバイルが共同開発して、接続を成功させた。

 楽天モバイル広報によれば、auローミングエリアとの接続の仕様については、今回の取り組みでひと段落するという。

 今回のインターフェイス変更は、両社のローミング協定締結時の合意に基づいて実施されたもの。S10インターフェイスは、3GPPで標準化された仕様で、KDDI広報によれば「エリア間を移動する際、接続性の向上が見込まれるが、接続性はエリアカバー、エリア品質にも左右される」としている。

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