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楽天モバイルの発表、ライバル各社はどう受け止めた?

 3日、楽天モバイルが本格サービスに向けた料金プランと、300万人の1年間無料を発表した。

 自社エリア内では使い放題ながら、auのネットワークを使うローミングエリアでは2GBになるといった形だ。楽天モバイルの料金プランは、菅義偉官房長官が「携帯電話料金の4割値下げ」論の根拠にしていたこともあり、今後、競合となる携帯各社の動向に注目が集まるところだ。

 NTTドコモは、楽天モバイルのエリアが東名阪に限られることや、auのローミングエリア内で2GBという制限が付くことから、「商用サービス開始時には、完全な使い放題ではないと認識している」とコメント。楽天側が使い放題をうたう中でも、すでに30GBの「ギガホ」を60GBへ増量するキャンペーンを実施していることを例にあげ、「引き続きお使いいただきたい」としている。

 au(KDDI)は、「お客様の利便性が高まる競争は歓迎するが、当社が長きにわたって培ってきた十分なノウハウを活かして、お客様満足度の向上に努めていく」とコメント。既にauでは、データ通信量に上限を設けない「データMAXプラン Pro」を提供しており、その実現にあたって、これまでの通信ネットワークの運営で蓄積した知見が反映がされているであろうことを踏まえたコメントと言えそうだ。

 ドコモとauともにすぐに対抗措置はとらず、市場環境を見据えて検討していく方針。

 なおソフトバンクは、楽天モバイルの発表に対するコメントを控えている。