ニュース

ソニーモバイルが5Gミリ波対応の「Xperia PRO」開発へ、業務用途見込む

 ソニーモバイルコミュニケーションズは、5G対応のスマートフォン「Xperia PRO」を開発すると発表した。発売時期は未定。SIMロックフリーの機種として登場する見込み。

 「Xperia PRO」は、5G用の周波数として、いわゆるSub6(6GHz帯以下の周波数)とミリ波に対応する。このうちSub6は、同時に発表された「Xperia 1 II(マークツー)」でもサポートされるが、ミリ波は直進性が高く、「Xperia PRO」では、端末の上下左右の内部、計4つのアンテナを内蔵することで、受信感度の向上が図られる。

 高品位な映像を5G経由で中継する際のデバイスとしての活用が想定されており、どこからミリ波を受信しているか、「Xperia PRO」の画面上で受信方向を示すアプリがプリインストールされる。

 外装には樹脂素材が用いられている。これはミリ波がガラスやメタルと相性が良くないため。受信感度を高めるためのチョイスだという。

 HDMI接続に対応し、撮影した映像を「Xperia PRO」で確認できるようにするほか、USB Type-Cでの映像入力も検討する。

 ミリ波の扱いは難しい一方で、環境が整えば爆発的な速度を実現できるという。そこで基本的には法人向けに提供され、テレビやYouTubeなど幅広い“映像のプロ”での活用が想定されている。ソニーモバイルでは、通信事業者とともにソリューションとしての提供も視野に入れる。

主な仕様

 チップセットはSnapdragon 865、メモリは8GB、ストレージは512GB。6.5インチでアスペクト比21:9の4K HDR有機ELディスプレイ(90Hz相当)を備える。

 1200万画素カメラを3つ備え、1つは標準(24mm、1/1.7、デュアルPD)、残りは広角(16mm1/2.6、デュアルPD)と望遠(70mm、1/3.4、PDAF)となる。フロントカメラは800万画素。

 バッテリーは4000mAh。防水防塵(IP65/68)をサポートする。ボディカラーはブラックのみ。