【MWC19 Barcelona】

ソニーモバイル、4K有機EL搭載の新フラッグシップ「Xperia 1」発表

 ソニーモバイルは、バルセロナで開催中の国際展示会「MWC19 Barcelona」において、Xperiaシリーズの最新モデルを発表した。いずれもグローバルでの発表で、日本での発売や詳細についてはアナウンスされていない。

Xperia 1

 「Xperia 1(エクスペリア ワン)」は6.5インチ3840×1644ピクセルの有機ELディスプレイを搭載したフラッグシップモデル。ソニーでは世界初の4K有機ELを謳っている。

 画面の縦横比率は21:9のウルトラワイドで、テレビなどで一般的な4K(3840×2160)よりも短辺の解像度は少なくなっているが、6.5インチディスプレイながら幅72mm、厚さ8.2mm、重さ約180gに抑えられている。10bitカラー相当の階調表現が可能で、SDRの映像をHDRにアップコンバートする機能も搭載する。

 メインカメラは26mm(F1.6)と52mm(F2.4)、16mm(F2.4)の3つを搭載し、望遠や超広角での撮影が可能。解像度はいずれも約1200万画素。デュアルフォトダイオード搭載のイメージセンサーや新しい画像処理エンジンにより、暗所でのフォーカスやノイズ低減処理が向上している。21:9比率の4K HDR 24fps動画を撮影可能で、ソニーの業務向けシネマカメラなどを手がける部門が映像チューニングを監修している。

 チップセットにはクアルコムのSnapdragon 855を搭載。本体背面はガラスパネルのフラットデザインで、IP65/IP68相当の防水防塵性能を備える。本体カラーはブラック、ホワイト、グレー、パープルの4色展開。Xperia 1は今年の初夏以降に日本を含む地域で発売するとアナウンスされている。

4つのカラーバリエーション

 Xperia 1以外にも、「Xperia 10」と「Xperia 10 Plus」、「Xperia L3」の3つのスマートフォンも発表されている。

Xperia 10
Xperia 10 Plus
Xperia L3

 「Xperia 10」と「Xperia 10 Plus」はいずれも21:9比率のフルHD+ディスプレイを搭載するスタンダードモデルのスマートフォン。Xperia 10は6.0インチ、Xperia 10 Plusは6.5インチのディスプレイを搭載する。チップセットは、Xperia 10はSnapdragon 630、Xperia 10 PlusはSnapdragon 636。メインカメラはXperia 10が13MP/5MPのデュアルカメラ構成、Xperia 10 Plusが12MP/8MPで2倍望遠撮影が可能なデュアルカメラ構成となっている。

 「Xperia L3」は18:9比率の5.7インチHD+ディスプレイを搭載するベーシックモデル。チップセットにはMediaTekのHelio P22(MT6762)を採用している。

 Xperia 10とXperia 10 Plus、Xperia L3については、一部の国と地域において、発表と同時に発売を開始している。

SBH82D

 スマートフォン以外では、ネックバンド型のBluetoothヘッドセット「オープンイヤーワイヤレスステレオヘッドセット SBH82D」も発表されている。こちらは有線ヘッドホン「STH40D」をネックバンド型のBluetoothヘッドセットにしたような製品。イヤピース部が輪のようになっていて、装着中も耳を塞がず、周囲の音を聴くことができるのが特徴。