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中国の2020年度第1四半期スマホ販売は激減の見通し――調査会社予測

Appleは路面店の一時閉店で100万台の損失、新商品開発にも影響大

 カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ(以下、カウンターポイント)は、COVID-19(新型コロナウイルス)流行の影響で、中国国内の2020年第1四半期のスマートフォン販売は20%以上減少し、世界全体の販売数も5%減少すると予測した。

 カウンターポイントのBrady Wang氏は、ウイルスの影響により外出禁止が続いたため、路面店の売り上げは前年比で5割以上落ち込むと推測し、第1四半期の売上予測を20%下方修正した。さらに、第1四半期の売上急落によって流通在庫が急増すると、第2四半期の新製品出荷や新製品投入にも影響すると予測している。

 同社のリサーチアナリストFlora Tang氏は、出荷台数の6割以上が中国国内向けのHuaweiグループや、路面店への依存度が高いOPPOやVivoへの影響が大きい反面、ネット販売や海外販売に重点を置くXiaomi、OnePlus、Realmeへの影響は、路面店への依存度が高いメーカーと比べて小さいと予想する。

 リサーチアナリストMengmeng Zhang氏は、Appleが路面店を2月15日まで一時閉店した損失は約100万台となるほか、米国や台湾のエンジニアが中国へ出張できないため、新製品の開発にも影響を及ぼすと予想する。