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SNSの利用頻度が高くなるほど、ユーザーはセキュリティ対策を実施――モバイル社会研究所調査
2020年1月31日 13:27
モバイル社会研究所は、全国の15~79歳の男女を対象に、スマートフォンにおけるセキュリティ対策の実施状況を調査した。2019年1月にWeb上で調査が行われ、有効回答数は6926。
同調査では、スマートフォンの利用年数や、SNSの利用頻度別にユーザーがどれほどセキュリティ対策を行っているかが質問された。
スマホ利用歴が長い人は、セキュリティ対策をする傾向に
スマートフォンの利用年数別、年代別に見てみると、いずれの年代でも、利用歴が長いユーザーほどなにかしらのセキュリティ対策を行っている傾向がみられた。
対策として「画面ロック(パスワード、指紋認証など)を利用している」と答えたユーザーは、「2年未満」「2年以上7年未満」「7年以上」のどの利用年数でも多くみられ、利用年数が上がるごとに画面ロックの利用率も高くなる。
そのほかのほとんどの対策でも、利用年数が上がるごとに、対策をしていると答えたユーザーが多くなったが、「有料ウィルス対策アプリを利用している」「個人情報や履歴を保存せずにこまめに消す」などといった対策では、逆に利用歴が長くなるごとにこれらの対策をしていると答えたユーザーは減少傾向にあった。
SNSも利用する人ほど、対策傾向に
SNSの利用頻度別の調査では、「毎日利用しているか」「毎日ではないが利用」「利用内」の3タイプ別、年代別に調査が行われた。調査でのSNSは「LINE」「Twitter」「Facebook」「Instagram」が対象。
SNSの利用頻度が高くなるほど、いずれの年代でも対策を実施している傾向がみられた。画面ロックの設定や「最新のOSにアップデートする」といった対策は、利用頻度が上がるごとに大きく増加傾向にあった。
スマートフォンの利用歴が長く、SNSの利用頻度が高まるほど、「画面ロックの利用」や「最新のOSにアップデートする」などといった対策をする傾向がみられた。しかし、最新のOSにアップデートすると答えた⼈は3割程度に留まっており、同調査では「セキュリティ意識の⼀層の高まりが重要」と指摘している。