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ドコモ吉澤社長、「スーパーアプリとは言わない。使いやすさを追求する」

 「スーパーアプリは定義がよくわからない。使いやすさを追求したい」「何億円を何日間とは言わない」と語ったのは、NTTドコモの吉澤和弘代表取締役社長。30日、2019年度第3四半期決算の席上での言葉だ。

ドコモ吉澤社長

 コード決済を中心としたいわゆるキャッシュレスサービスの現状に対し、ドコモの取り組みを問う報道陣からの質問に答える中でコメントしたもの。

 吉澤社長は「非接触の『iD』などもあるが、(非接触に対して)力を抜いているわけではない。しかし店舗からすると、決済システムのコストは、『d払い』のほうが安く対応できる。一方、お客様(消費者のこと)からすれば、コード決済はクレジットカードを持たない人にとっても気軽に対応できるほか、各社が注力していることもある」とコード決済ならではのメリットがあること紹介する。

 その上で、「使える場所がたくさんないとダメ。加盟店を広げる努力をしている」とした。

加盟店拡大中
取扱高とユーザー数

キャンペーン「何億円を何日間はしない」

 各社が実施する還元キャンペーンについては「何億円を何日間とは言わない。一時的な何百億円、何日で10億円というやり方はちょっと(手を出さない)」と他社の動きを踏まえてコメント。

 同氏は「ドラッグストアやコンビニエンスストアなど、場所を絞りながら継続的にキャンペーンをやっていく。継続的に使っていただきたい。今のやり方は少し続くかなと思う。かなり力を入れている。d払い自体は黒字ではないがエコシステムの拡がりを確保するため、時期は未定だが、しばらく続く」とした。

スーパーアプリと言わない

 PayPayやau PAYが「スーパーアプリ」を目指すと宣言したことに対しては「そういう言い方はあまりしない。(スーパーアプリの)定義もよくわからない」とばっさり。

 他社が、コード払いアプリに金融サービスとの連携を取り込む姿勢を見せていることにも「d払いにミニアプリを導入し、日常的に使い勝手を良くしていくことが重要だと思っている」と語る。

 同氏は「各店舗ごとのアプリを立ち上げなくとも、たとえばマクドナルドではd払いアプリだけで注文して決済を終え、取りに行くだけといった形。送金やポイントを相互に送るほか、決済や注文がひとつのアプリで完結する使い勝手の良さを追求したい」と述べ、金融サービスの追加は方向性としてあり得るものの、普段使いで使いやすいアプリを目指すことを強く取り組みたいとした。