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低年齢化が進む子どものスマホ購入、小学生の約40%がスマホ購入

MMD研究所が子どものスマホ購入・利用レポートを発表

 MMDLaboが運営するMMD研究所は、2019年以降、子どもにスマートフォンを持たせた親1000人に対する意識調査の結果を公表した。

 調査対象は、2019年にスマートフォンを持たせた子どものいる、20歳~59歳の男女1799人に事前調査を行い、抽出されている。

 調査によると、子どものスマートフォンデビュー時期は、小学生が40.1%で最多となり、次いで中学生が35.4%、高校生が18.6%、大学生以上が3.1%、小学生未満が2.8%と続いた。

 学年別にみると、中学3年生が16.3%で最多に、次いで小学6年生が12.1%で2位、中学1年生が11.3%で3位になった。小学校から中学校へ、または中学校から高校への進学タイミングで初めてスマートフォンを所有する子どもが多くなっている。

 子どもにスマートフォンを持たせようと思った理由は、「子どもがスマートフォンを持ちたいと言い出したから」が23.8%で1位、「周りの子どもがスマートフォンを持つようになったから」が22.6%で2位、「子どもが学校に入学する(入学した)から」が18.8%で3位になった。

 小中高別に比較すると、小学生では「子どもが塾や習い事に通いはじめたから(通っているから)」が20.6%で1位、「子どもがスマートフォンを持ちたいと言い出したから」が19.8%で2位、「学校の行き帰りが心配だから」が18.9%で3位に。

 中学生では、「周りの子どもがスマートフォンを持つようになったから」が34.0%で1位、「子どもがスマートフォンを持ちたいと言い出したから」が30.1%で2位、「子どもが塾や習い事に通いはじめたから(通っているから)」が20.7%で3位になった。

 高校生では、「子どもが学校に入学する(入学した)から」が35.2%で1位、「スマートフォンがないと学校生活が不便になると思ったから」が27.5%で2位、「子どもがスマートフォンを持ちたいと言い出したから」が26.3%で3位になった。

 子どもにスマートフォンを持たせる際に心配度合いについては、「やや心配だった」が38.5%で1位、「どちらとも言えない」が28.8%で2位、「とても心配だった」が16.5%で3位に。

 「心配だった」とする親に具体的な心配内容を質問すると、「スマートフォンを長時間利用しないか心配」が43.6%で1位、「スマートフォンを使い過ぎて成績が落ちてしまわないか心配」が39.6%で2位、「直接知らない人とLINEやSNSで繋がらないか心配」が33.1%で3位になった。

 子どもにスマートフォンを持たせても良かったかと思うかの質問には、全体の38.5%が「どちらとも言えない」で1位、34.1%が「ややよかったと思う」で2位、「とてもよかったと思う」が14.5%で3位になった。

 学年別に最も多い回答を見ると、小学生未満は「ややよかったと思う」が45.8%、小学生では「ややよかったと思う」が37.8%、中学生では「どちらとも言えない」が43.4%、高校生では「どちらとも言えない」が37.7%、大学生以上では「どちらとも言えない」が43.4%となり、子どもの年齢によって異なる回答結果に。

 子どものスマートフォン利用に関するトラブル回避については、回避のための対策をしているが68.0%、対策をしていないが32.0%となった。トラブル回避の対策は、アプリ購入時のパスワードは親が管理」が、20.0%で1位、「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用」が19.3%で2位、「子どもの位置情報設定をONにする」が17.4%で3位になった。

 小中高別にみると、小学生では「子どもの位置情報設定をONにする」が27.9%で最多、「アプリ購入のパスワードは親が管理」が26.5%で2位、「スマートフォンにダウンロードしてあるアプリをチェック」が25.3%で3位に。「何も対策していない」は16.6%にとどまる。

 中学生では、「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用」が21.4%で1位、「アプリ購入のパスワードは親が管理」が20.4%で2位、「携帯会社が提供するセキュリティ関連サービスに加入」が18.1%で3位になった。「何も対策していない」は30.7%で、小学生の約2倍になった。

 高校生では、「無料のセキュリティアプリをダウンロード」が14.2%で1位、「携帯会社が提供するセキュリティ関連サービスに加入」が13.8%で2位、「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用」は13.0%で3位になった。「何も対策していない」は46.2%で、小学生の約2.8倍になった。