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中高生の9割が勉強にスマホを活用、MMD研究所調査

 MMD研究所は、オンライン学習塾「アオイゼミ」を運営する葵と共同で、中高生の勉強時におけるスマートフォンの利用状況を調査した。

 調査対象は、アオイゼミを利用している12~18歳の男女1283人。調査時期は2019年3月5日~3月25日。

学校への持ち込み許可率は中学2割、高校9割

 携帯端末の学校への持ち込み状況を聞いたところ、「許可されている」「条件付きで許可されている」との回答は、中学生が19.5%、高校生が88.1%だった。

 条件付きで許可されている場合は、「授業中は電源を切ってバッグやロッカーにしまう」「通学中や下校中は利用できる」「親への連絡など緊急の場合のみ利用できる」といった持ち込みに関するルールが定められているケースが多かった。また中学生の場合は、学校や先生に持ち込むための許可申請が必要という回答が47.3%に上った。

 なお、持ち込み許可に関わらず、学校にスマートフォンを持ち込んでいるかという質問では、中学生は17.5%、高校生は90.2%が「毎日持ち込んでいる」あるいは「ときどき持ち込んでいる」と回答した。

学校でのスマホの使い方は「分からなかった単語を調べる」

 スマートフォンの持ち込みが許可されている人を対象に、学校でスマートフォンを使う際の用途を聞くと、男女ともに「分からなかった単語を調べる」という回答が上位だった。

 このほか、男子中学生・高校生は「休み時間にゲームアプリで遊ぶ」、女子高校生は「休み時間にゲームアプリで遊ぶ」などが上位だった。

中高生の9割が勉強にスマホを活用

 調査対象はアオイゼミユーザーの中高生だが、アオイゼミの利用を除いてスマートフォンを勉強に活用しているかを聞くと、中学生は91.5%、高校生は94.5%が使っていると回答。

 主な活用法としては、「Googleなどの検索サイトでわからない単語を検索」、「動画で問題の解き方や授業を視聴」、「勉強時間や試験のスケジュールの管理」といった使い方が挙げられた。

 また、中学生の74.0%、高校生の68.8%が「スマートフォンを使うことで勉強が捗るようになった」と回答。

 勉強に集中するための工夫としては、「タイマーをセットしてその時間内に終わらせる」「Instagramの勉強垢さんの投稿を見てモチベーションを上げている」「SNSの通知を切り、iPhoneの設定で勉強関連以外のアプリを使えないようにしている」といったものが挙げられた。