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スマートフォンアクセサリー専門店「UNiCASE」、渋谷パルコでの最新動向とは
2020年2月21日 06:00
2019年11月22日、東京・渋谷の商業施設「渋谷PARCO(パルコ)」が建て替えられ、リニューアルオープンした。その5Fは「NEXT TOKYO」と名付けられ、中央部には「PARCO CUBE」というスペースに、オムニチャネル対応の11店舗がある。
PARCO CUBEに出店する店舗のひとつが、スマートフォンアクセサリー専門店の「UNiCASE」だ。店舗を運営するCCCフロンティアの小野寺貴紀氏に出店の狙いや、売れ筋商品の動向などを聞いた。
渋谷にあわせたファッション感度高めのラインアップ
オンラインストアも運営するUNiCASEでは、東京や名古屋、大阪などさまざまな場所で実店舗も構える。
実店舗で提供する商品は、オンラインストアでの売れ筋を踏まえるのが原則とのことだが、「UNiCASE 渋谷パルコ」では、来店するユーザーの中心がファッション感度の高い若い層と想定、いわゆるブランド系のアイテムを豊富に取りそろえた。実際にケイト・スペード ニューヨークやCOACHなどのケースが人気だという。
さらに、渋谷パルコ内にはポケモンセンターシブヤも開設されたことを踏まえ、ポケモン関連のスマートフォンケースなどもラインアップした。
開店から2カ月弱の現在、はその狙いはどうなったのか――小野寺氏は「読みは当たりました」と笑顔で語る。たとえばポケモン関連グッズは、当初の狙い通り、ポケモンファンに受け入れられた。さらに、インバウンドの訪日外国人の来店も多く、人気アイテムのひとつになった。
このほか、AirPodsケースも売れているアイテムのひとつ。UNiCASEの実店舗のなかでも、UNiCASE 東急プラザ表参道原宿と並び、UNiCASE 渋谷パルコはAirPodsケースが売れる店だという。これも渋谷らしい現象だ。
渋谷パルコのマルチチャネル販売
渋谷パルコの5F「NEXT TOKYO」内のPARCO CUBEに出店する11店舗には、タッチ操作できる大型ディスプレイとiPad Proが設置されている。大型ディスプレイは複数人、iPad Proは1人で操作することを想定したもので、その店舗の商品をオンラインで買えるようになっている。
店舗を訪れているのに、わざわざオンラインショップへの導線を用意するのはなぜか――答えはシンプルで「在庫がないアイテムも購入できるようにする」ためだ。
UNiCASEの店舗では、オンラインでアイテムをある程度選び、実店舗で質感などを確かめて購入する「オンライン→オフライン」な購入スタイルの人が訪れる。
その一方で、店頭で気に入ったアイテムを見つけたとしても、「iPhone 11用が欲しいのに、店頭で見つけたものはiPhone 8用だった」ということもある。そこでPARCO CUBEにある大型ディスプレイかiPad Proを使って注文できるのだ。
江戸切子の技法を使ったオリジナルケースに手応え、独自サービスも
UNiCASE 渋谷パルコでは、限定デザインのオリジナルケース「Kiriko」がラインアップされている。
そのデザインは、店舗周辺の地図をモチーフにしたもの。UNiCASE 渋谷パルコの「Kiriko」を見ると、渋谷を代表するランドマークとして、JR渋谷駅前のスクランブル交差点やハチ公などがデザインされている。そして、渋谷パルコのある場所が、ちょうどケース装着時、iPhone背面のアップルマークに重なるようになっている。
このデザインに小野寺氏は「これまでの中でも最高傑作かもしれない。販売数もお客さまからの評判も上々」と大きな手応えを感じている様子だった。
このほか11月のオープン時には、スマートフォンのクリーニングサービスが無料で提供されたというUNiCASE 渋谷パルコ。
そのクリーニングサービスは、UNiCASEとしても初めての取り組みだっだと小野寺氏は説明。今後も渋谷パルコ全体でのイベントが行われる際など、UNiCASE 渋谷パルコ独自サービスを検討していきたいと語っていた。