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世界4位のスマホメーカー「シャオミ」が日本進出、1億画素カメラの「Mi Note 10」発売へ

 シャオミ(Xiaomi、小米科技)は、12月9日、日本市場におけるローンチイベントを都内で開催した。まずはAndroidスマートフォン「Mi Note 10」「Mi Note 10 Pro」、ウェアラブルデバイス「Mi Band 4」のほか、モバイルバッテリー、スマート炊飯器、スーツケースを日本市場に投入する。

創業9年で世界シェア4位、「ハードの利益は5%以下」

 発表会では、東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏が登壇。冒頭では、2010年の創業から9年で世界シェア4位のスマートフォンメーカーに成長したシャオミの世界展開について説明した。

シャオミ 東アジア担当ゼネラルマネージャー スティーブン・ワン氏

 今回日本で発売される製品ではないが、先進的な製品の例として、2019年2月に発表され海外キャリアで5Gのローンチ端末として採用された「Mi MIX 3 5G」や、前面、側面、背面と、端末全体をほぼ一周するように繋がった「サラウンドディスプレイ」を採用したコンセプトスマートフォン「Mi MIX Alpha」を紹介。

Mi MIX Alpha

 先進的な製品の開発に取り組む一方で、最新のテクノロジーを多くの人に届けることも重視し、ハードウェアの販売に関しては利益率を5%以下に抑える。リーズナブルな価格で良質な製品を提供する姿勢をアピールした。

第一弾は「1億画素スマホ」で実力をアピール

 日本で発売される最初のスマートフォン「Mi Note 10」は、先述のコンセプトスマートフォン「Mi MIX Alpha」で初採用された1億画素のカメラを量産モデルに初めて搭載した機種(※関連記事)。なお、同機種の開発の一部は、東京にあるシャオミのカメラR&Dセンターで行われた。

Mi Note 10

 第一弾としてSIMロックフリー市場のボリュームゾーンよりはやや上の価格帯となる機種を投入する理由としては、参入にあたってまずはブランドを広く知ってもらうため、革新性をアピールできる製品を選んだという。

 ワン氏は、5G商用サービスの開始を控えたタイミングでの日本市場参入に期待感を示すとともに、「日本は新しいテクノロジーを受け入れてくれる良い市場。価値に見合った価格競争力の高い製品で日本市場に大きな変化を与えたい」と抱負を語った。

スマート家電なども順次展開、ライフスタイルブランドとしての進出を目指す

 また、シャオミはスマートフォンメーカーであると同時に、ウェアラブルデバイスやIoT家電などの分野でも、パートナー企業への出資と製品開発のバックアップを行いながら自社ブランドの製品群を拡大していく「Mi Ecosystem」という仕組みで急成長を遂げている。

 日本でもライフスタイルブランドとして事業を拡大するべく、最初に投入する製品はスマートフォンだけでなく、ウェアラブルデバイスの「Mi Band 4」やスマート炊飯器、スーツケースなども用意。

 ローカライズが重視される日本市場の性質を考慮しながら順次さまざまな製品を展開する予定で、初期ラインアップは数種類に絞り込みつつ、異なる分野にまたがった製品群を持ち込んだ。