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KDDIとAWS、5Gネットワーク内にエッジコンピューティングを構築し低遅延なサービスを実現へ

 KDDIとAWSは、5Gを利用した低遅延サービスを実現するため、AWS(Amazon Web Services)のツールを利用でき、エッジコンピューティング環境を構築する「AWS Wavelength」をKDDIの5Gネットワーク内に導入することを発表した。米ラスベガスで開催されているAWSのイベント「AWS re:Invent 2019」で明らかにされた。2020年にサービスを開始する。

 AWS Wavelengthは、通信会社の5Gネットワーク内にAWSのコンピューティングやストレージサービスを組み込むことで、開発者がAWSの環境(APIなど)をそのまま利用しながら、5Gの低遅延さを生かしたサービスが展開できるというもの。日本では、KDDIの5Gネットワーク内に組み込まれることで、KDDIのネットワークを利用するユーザーは、AWS Wavelength上に構築されたサービスを低遅延に利用できる。米国ではVerizon、ヨーロッパではVodafone、韓国ではSK Telecomとパートナーを組む。

 スマートフォンなど、ユーザーに近い場所にサーバーなどを配置することで、現在のクラウドサービスを利用したアプリケーションよりも、応答時間が短くなる「エッジコンピューティング」環境により実現する。

 具体的に実現されるサービスは現時点で明らかにされていないが、低遅延なサービスを構築できるエッジコンピューティングは、自動運転、建機の遠隔操作など、応答速度が求められる技術に期待されている。KDDIは、AWS Wavelengthを5Gネットワークと組み合わせることで、これらのサービスの実現に向けて取り組む。