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ボードゲーム「カタン」が現実世界で遊ぶスマホゲームに、ナイアンティック協力か
2019年11月4日 09:51
ドイツのCATAN GmbHは、ボードゲームの「カタン(CATAN)」を題材にしたスマートフォンゲームを発表した。現実世界でカタンを遊ぶとうたっており、その公式サイトにある利用規約などから、開発にナイアンティックが協力していると見られる。
1995年にドイツで登場した「カタン」は、ユーザー自身の島を発展させていくという内容のゲーム。周囲から、あるいは交渉を通じて資源を得て、それをもとに発展する。対戦ゲームとして楽しめるようになっており、過去、パソコン版や家庭用ゲーム向けのタイトルが国内でも発売された。
10月28日付でドイツのボードゲームの展示会において発表された新作は「CATAN-World Explorers」と名付けられ、マルチプレイヤーで楽しむ位置情報を使ったゲームと案内。地球全体が1つの巨大なカタンの舞台になるとのことで、資源の収穫や取引を行い、建築していく。
公開された情報は少ないが、公式サイトに案内されている遊び方は「友人とチームを作り、戦略的に道路を建築、開拓地を広げて、勝利ポイントの獲得を目指す」という内容。資源は地域によって偏りがあるようで、「一部の資源は、豊富にあっても、他の資源は取引する必要がある」としている。
「CATAN-World Explorers」は地元周辺だけではなくグローバルレベル、あるいは友人同士での個人対戦で楽しめるという。勝利すれば何らかの報酬が得られるようだ。
同作でのチームがどうなるかまだわからないが、ナイアンティックのゲームではこれまで、「Ingress」で2つの陣営に分かれて、陣取りする形となっており、グローバルや特定の地域ごとに、自陣の拡大を目指す仕様が盛り込まれていた。
We're one resource short of launching this page. Settle down and check back soon!pic.twitter.com/xcbwVxXNx9
— CATAN: World Explorers (@CatanWorldExp)October 26, 2019
同時にSNSで公開されたプレイ画面のイメージでは、ユーザーの現在地にいると思われるアバターと、開拓地らしきヘックスで描かれた画面、取引の場面なのか資源の量を示す画面が含まれている。
ナイアンティックが開発を手がけているとすれば、その特徴のひとつは、主にIngressのユーザーから寄せられた世界各地のスポット情報(街中にあるアート、公園など)で、そうしたスポットとカタンのゲームがどう関連し、どのような形で“外へ出かけたくなるゲーム”になっているか、興味が尽きないところだ。
現在、公式サイトでは事前登録を受け付けている。日本語の記述はなく、提供開始時期なども触れられていない。