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6月から何が変わる? ドコモの新プラン・サービスを整理

 既報の通り、5月16日に開催されたNTTドコモの2019年夏モデル発表会では新機種のほか、端末代金の負担を減らすための「スマホおかえしプログラム」や、「ケータイ補償サービス」のリニューアルなども発表された。また、4月に発表された新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」も6月から提供される。

 本記事では、既存のドコモユーザーや契約を検討中の人に向けて、ドコモの“6月から変わること”をあらためて整理する。なお、本文中の金額は注記のあるものを除き税別表記とする。

料金プラン――「ギガホ」「ギガライト」提供開始

 料金プランが6月1日に一新され、スマートフォン向けのプランは30GBの「ギガホ」(月5980円)と4段階定額の「ギガライト」(月2980円)の2択となる。これらのプランには、音声通話の基本料金、データ通信、インターネット接続サービス(spモード)が含まれている。

 料金は上記の通りだが、利用状況によってはいくつかの割引が受けられる。“ドコモを使っている家族の人数”に応じた「みんなドコモ割」、固定回線のドコモ光を使っていれば「ドコモ光セット割」、フィーチャーフォンからの買い替えなら「はじめてスマホ割」といった具合だ。

ギガホ(※割引適用時)
ギガライト(※割引適用時)

 新料金プランの発表時から、大まかな月額料金を試算できる「おてがる料金シミュレーション」が公式サイトで公開されているが、新プランの予約受付が開始される5月22日には、ユーザーの利用状況を加味して試算できる「しっかり料金シミュレーション」が公開される。既存プランの継続利用も含めて、最適なプランを見極めたい。

端末の買い方――「月々サポート」終了、「スマホおかえしプログラム」が開始

 料金プランの変更とあわせて、機種変更などを検討中のユーザーにとっては、従来の「月々サポート」や「端末購入サポート」が廃止されることによる買い方の変化も重要なポイントだろう。

 ドコモの2019年夏モデルはすべて6月1日以降に発売予定で、月々サポートなどの通信サービスと紐付いた割引は設定されない。また、新規契約または他社からのMNPで購入を検討しているならば、選択できる料金プランは新プランのみとなる。ただし既存ユーザーについては、旧プランを維持したまま機種変更を行うことはできる。

 同じ端末を長期間利用する予定のユーザーに対しては、従来の12回・24回払いよりも月々の負担を抑える「36回払い」という選択肢が用意される。

 一方、2年程度での機種変更を考えている主にハイスペックモデルのユーザーに対しては、先述の36回払いと組み合わせて負担を軽減する「スマホおかえしプログラム」が開始される。

 スマホおかえしプログラムに加入して36回払いで端末を購入したユーザーが、完済を待たずに機種変更した場合、端末を返却することを条件に最大12カ月分の残債が免除される。

 なお、スマホおかえしプログラムの対象機種は夏モデルのみではなく、ハイスペックモデルを中心に既存機種も対象となっている。6月以降、「iPhone XS」などを購入する場合も同プログラムを利用できる。

端末代金にも注目

 新たな販売プログラムとあわせて注目しておきたいのが、端末そのものの価格。発表会の質疑応答では、端末販売で得る粗利を削りながら夏モデルの端末価格を抑える努力をしたことも明らかにされた。

 例えば「Pixel 3a」のドコモオンラインショップでの価格は4万6656円(税込)で、Googleの直販サイトでの価格を下回る。

機種ドコモオンラインショップでの販売価格(税込)
Xperia 1 SO-03L10万3032円
Galaxy S10 SC-03L8万9424円
Galaxy S10+ SC-04L10万1088円
Galaxy S10+ Olympic Games Edition SC-05L11万4696円
AQUOS R3 SH-04L8万9424円
HUAWEI P30 Pro HW-02L8万9424円
Xperia Ace SO-02L4万8600円
LG style2 L-01L3万8880円
arrows Be3 F-02L3万3048円
Pixel 3a4万6656円
arrows ケータイ F-03L3万1104円

サポート――「ケータイ補償サービス」が進化

 端末の故障・盗難・紛失などに備え、修理や交換などのサポートを行う「ケータイ補償サービス」も、6月1日以降の加入者を対象にサービス内容の変更がある。

 まず月額料金が変わる。ケータイ補償サービスの月額料金は補償対象の機種によって変わり、従来は330円~500円であったところ、スマートフォン・タブレットは500円~1000円、フィーチャーフォンは330円となる。

 交換時のユーザー負担額も変わり、月額500円コースの機種は7500円、月額750円/1000円コースの機種は1万1000円となる。フィーチャーフォンの場合は5000円。電話ではなくMy docomoから交換を申し込むことで、「WEB割」として10%が割り引かれる。

コース交換時の負担額
月額500円コース7500円
月額750円コース1万1000円
月額1000円コース1万1000円
月額330円コース(フィーチャーフォン向け)5000円

 開始時点で月額1000円コースの対象となっている機種は「iPhone XS」「iPhone XS Max」など。Androidスマートフォンについては、「Galaxy S10 SC-03L」「AQUOS R3 SH-04L」など最新のハイスペックモデルでも月額500円コースとなっており、従来と比べて負担は増えていない。

 サービス内容の変化としては、故障・紛失などで交換を希望する場合に、より早く交換用端末を受け取れるようになる。

 従来は「申込から1日~2日以内に交換電話機(リフレッシュ品)をお届け」としていたが、6月から東京23区と大阪市で「エクスプレス配送」を開始。申込から4時間以内に交換用端末が届く。ただし、エクスプレス配送を利用する場合は3000円の追加料金が必要だ。

 また、9月以降にはドコモショップの店頭で即時交換を行う「店頭交換」も開始される。