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ツアーバス観光にタブレットを活用、ドコモとJTB沖縄が実証実験

 NTTドコモは、JTB沖縄の協力のもと、ツアーバス向けの新体感観光サービスの実現に向けた実証実験を3月19日に沖縄県のやんばる地域で実施した。実証実験には、技術協力としてゼンリンデータコムも参画している。

実証実験イメージ

 実証実験では、JTB沖縄が企画する沖縄県のやんばる地域を周遊するバスツアーで、バスの座席に設置したタブレットへ、ツアーガイドのアナウンスによる観光案内や車窓からの景色にあった最適な観光コンテンツをバスが移動する位置に応じてタイムリーに配信した。

AR体験を行っている様子
AR体験を行っている際のタブレット画面

 車窓から見える景色を画像やテキスト情報で補足する観光コンテンツのほか、普段は立ち入ることが難しい場所の景色や、遭遇確率の低いヤンバルクイナなどの野生動物などを、ARなどを活用して表現した観光デジタルコンテンツの配信を行った。

ARでヤンバルクイナを表現
ツアールート上から見える景色を画像+テキストで紹介

 ツアーモニターとして実証実験に参加した観光関係者を対象に、ツアー参加後にアンケート調査を実施したところ、70%以上の参加者が「本サービスを体験することで、バスツアー自体の満足度や価値が向上した」または「本サービスを自身が運営している施設やツアーに導入したい」と回答するなど、サービスに対する需要の高さが確認できたという。