ニュース

配送車両の運行状況を自動で収集する物流向けIoTサービス、米国で実証実験

 NTTドコモとNTT DOCOMO USA、伊藤忠ロジスティクス、ITOCHU LOGISTICS(USA)は、IoT向けの通信規格「LTE-M」を活用した、輸送車両の運行状況を可視化する実証実験を5月1日から米国で開始する。

 実証実験は、低消費電力通信が可能な規格「LTE-M」を利用して、バッテリーやソーラー発電で駆動する、取り外しが可能なIoT端末を車両に設置し、位置情報や急ブレーキの頻度など、運行状況の把握を自動化することを狙いとしている。

 輸送車両のなかでも、傭車とよばれる繁忙期などで車両が不足したときに、他の運送業者から輸送車両を一時的に借り受けて運行する車両での利用を想定している。

 配送事業の需要が増える一方で、傭車を使用した運送においては、運行状況を把握するIoT機器の常設が難しいという課題があるという。

 専用のポータルサイトを利用することで、位置情報や急ブレーキの頻度をリアルタイムで閲覧できるほか、車両が配送先に近づくとメール通知が行われる。

 使用されるIoT端末は、GPSや加速度センサーのほか、明るさや温度、湿度、気圧センサーを備え、運送するものに合わせたニーズに対応することができるとしている。

端末イメージ