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ドコモが「セルラードローン」を改良、地上のスマホへの影響を低減

 NTTドコモは、携帯電話の通信ネットワークを利用する「セルラードローン」向けの新技術として、ドローンに搭載するLTE通信端末の送信電力を最適化するネットワーク機能を開発した。

 セルラードローンは物資搬送や上空からの映像撮影・伝送といった用途での需要が見込まれる。一方で、地上や屋内での利用を前提に構築されたネットワークにおいて、セルラードローンからの通信が増えた場合、地上で通信しているスマートフォンなどの通信品質に与える影響が課題とされていた。

 今回開発された「送信電力最適化機能」は、セルラードローンの送信電力を上空の通信状況に応じて適切に制御することで、地上の通信端末への電波干渉などの影響を低減する。

 3月11日には、福島県の小高郵便局~浪江郵便局間で運航されている郵便局間輸送のためのドローンを使い、同機能の実証実験に成功。ドローンのレベル3自律飛行に必要な映像や信号を、LTEで安定して伝送できることが確認された。