楽天と西友がドローンを利用した商品の配送サービス、横須賀沖の猿島で実施

　楽天とスーパーマーケットの西友は、横須賀沖の観光地である猿島を訪問している一般利用者を対象としたドローンによる配送サービスを「楽天ドローン」のプロジェクトの一環として提供する。期間は7月4日から約3カ月間。

　今回のドローンによる配送サービスでは、猿島を訪れる一般利用者が、楽天のドローン配送サービス「楽天ドローン」の専用アプリをインストールしたスマートフォンを使って、対岸約1.5kmに位置する「西友 リヴィンよこすか店」で取り扱うバーベキュー用の生鮮品を含む食材や飲料、救急用品など約400品目の商品を注文することができる。

　注文した商品は「楽天ドローン」の専用ドローンにより、指定された時間に猿島内に設置したドローン着陸ポートへ配送される。要冷商品の配送には、西友が新たに開発した専用の保冷バッグを使用する。

　ドローンによる配送の実施日は2019年7月～9月の木・金・土曜。8月3日・15日は実施されない。配送料は500円（税込）で、商品代金とは別にかかる。決済には「楽天ペイ」のオンライン決済を利用する。

　ドローンを活用した新たなショッピングのかたちを、来島者が増える夏のレジャー期間中に行なうことで、一般利用者が気軽に体感できる機会を設けたという。ドローンの飛行ルートは海上が主となるため、安全性を保った上で配送を実施することができる。

　横須賀市で推進している、スマートモビリティの活用や社会的な課題の解決を目的とした「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」の取り組みとしても、今回のドローン配送サービスを通じて、利用者が求める商品層の把握やドローン配送の運用ノウハウを蓄積し、将来的に同市内で地理的な課題により買い物が困難な住民の救済や災害支援への貢献を目標としている。