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SNSの情報を自動分析、下田市で未来型AI防災訓練

 下田市、アビームコンサルティング、LINEは、SNSなどの情報を活用した災害対応能力の強化を目的とする「未来型AI防災訓練」を共同で実施する。

 同訓練では、災害時の迅速な情報収集のための仕組みを実証する。訓練で使用する高度自然言語処理プラットフォームは、災害発生時のSNSへの膨大な書き込みを元に、インフラの被災状況や被災者・避難者の状況、帰宅困難や孤立などに関する情報をAIによって場所やカテゴリごとに分類、要約することができる。得られた情報はDMATや保健所などの活動記録とあわせて防災情報システムに連携させることで、迅速な対応に役立てる。

 今回の訓練は下田市の職員や自主防災組織、消防団員、関係企業などを対象としたもので、1月28日に実施する。大規模な風害・水害・土砂災害を想定し、被害状況や被災者に関する情報を、訓練用に臨時開設されたインターネット掲示板やLINEの専用アカウントなどに投稿。投稿内容はAIによって整理され、災害対策本部内のスクリーンに表示される。災害対策本部では、分析結果を元にした対処検討などの訓練を行う。