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サン電子から「おくだけセンサー」、ソリューションとセットで

 サン電子は、設定不要ですぐ利用できるIoTデバイス「おくだけセンサー」とソリューションをセットにし、法人向けに提供する「おくだけセンサーソリューション」の提供を開始した。

おくだけセンサー
Rooster NSX

 「おくだけセンサーソリューション」は、あらかじめ設定が終わったセンサー搭載の子機(おくだけセンサー)を用いて、業務用途のIoTに活用できるソリューション。防水防塵(IP65)のセンサーでは、温度、湿度、照度、加速度、磁気という5種類のデータを計測できる。

 通信方式として、Bluetoothと、サブギガ帯(920MHz帯、FSK/256bit AES)に対応。当初はどちらかでしか通信できないが、近日実施するファームウェアのアップデートで、両方同時に通信できるようにする。

 サン電子のルーター「Rooster」とセットで提供され、取得したデータをRooster上でグラフ化して確認できるほか、クラウドへアップロードして活用することもできる。

基本セットでの管理画面例(ThingsBoard連携時)
スターターキットでの管理画面(Bacsoft使用時)

 3つの「おくだけセンサー」とRooster、SIMカードと通信回線、クラウドでのアプリを含め、1年間利用できる「スターターキット」の利用料は15万円。2年目以降は年間3万円で利用できる。最低契約期間は設定されていない。

 一方、買い切り型の「基本セット」も用意される。これは導入企業のイントラネットや、独自のクラウドと連携することを想定したオンプレミス向けのパッケージ。価格は30万円程度が想定されている。

HACCP向けパッケージは開発中

 活用例として、食品加工の衛生管理であるHACCP(ハサップ)の場合、冷蔵庫の庫内温度や、物流プロセスでの運搬時の温度などを計測する際の活用が想定される。おくだけセンサーを設置するだけで、食品の原材料が置かれる場所の状況を確認できる。サン電子では、特に中小企業にとって、導入しやすいソリューションと位置づける。