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あのCGキャラ“Saya”がAIで案内、ドコモが対話型案内サービスを開発

 NTTドコモは、タッチと声による操作に対応し、案内や受付を行える多言語AI案内サービス「おしゃべり案内板」を開発したと発表した。

 「おしゃべり案内板」はドコモのAIエージェント基盤を利用し、キャラクターや背景のほか、案内する内容や話し方などの対話シナリオをカスタマイズできる。企業や自治体のキャラクターといったコンテンツに変更した上で、オリジナルのPRや演出が行える。話しかけたくなる心地よいインターフェースを実現したとし、「心の声」の表示で会話のきっかけもつくれるようになっている。

 表示端末は10~65インチと幅広く対応し、回線やサーバーの準備も不要なパッケージにした。空港や駅、大型商業施設、観光地での案内や、企業のショールームでの受付に利用でき、スタッフ削減、多言語(日英中韓)案内による訪日観光客対応も支援する。

 また、「おしゃべり案内板」は、最先端コンピューターグラフィックスで制作されたバーチャルヒューマンキャラクター「Sayaプロジェクト」ともコラボレーション。「おしゃべり案内板」を設置した企業や自治体はSayaによる案内を活用することもできる。

 11月上旬からは、この「おしゃべり案内板」が成田空港のドコモ ワールドカウンター成田第2や、高尾山、沖縄のバスターミナル、ショールームなどに設置され、2019年3月31日まで多言語AI案内の実証実験を行う。その後、2019年度中の商用化を目指すとしている。

8Kディスプレイに表示されたSaya(2016年、CEATEC シャープブース)