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ドコモ吉澤社長「ドコモのiPhoneは国内最速」【iPhone XS/XS Max発売】
2018年9月21日 11:49
NTTドコモは、東京・有楽町のドコモショップ丸の内店にて、「iPhone XS」「iPhone XS Max」「Apple Watch Series 4」の発売記念セレモニーを開催した。
セレモニーにはNTTドコモ 代表取締役社長の吉澤和弘氏が登場。販売開始時刻の8時をカウントダウンで迎えた後は、同店で予約したユーザーに端末を手渡した。セレモニーの後には報道陣の囲み取材にも応じた。
通信速度はドコモが最速
吉澤氏は、ドコモから発売される「iPhone XS」「iPhone XS Max」について、「国内キャリアの中では通信速度が最速。上りが75Mbps、下りが844Mbps。ギガにほとんど近づいている。高速になったことで、ますます快適さを感じていただける。とくにiPhone XS Maxは6.5インチの大画面。dマガジンやdTV、DAZN for docomoなどの映像系コンテンツを、ぜひお楽しみいただければ」と新しいiPhoneとドコモのネットワークやサービスを紹介した。
また「Apple Watch Series 4」についても「購入してdヘルスケアアプリを利用していただくと、全員にdポイントを2000ポイントプレゼントするキャンペーンが進行中。新しいApple Watchを活用していただければと思う」と紹介。このほかにも、家族で利用する「ベーシックシェアパック」や、機種変更時の代金を割り引く「家族まとめて割」「下取りプログラム」も案内した。
「iPhoneは11周年、我々は取扱開始から6年目を迎えた。これからも、iPhoneを快適なネットワークとお得な料金プランで利用いただけるのはドコモ、と考えている」と吉澤氏は最後にアピール。イベントに集まった予約ユーザーにも「どうぞお楽しみください」と呼びかけた。
囲み取材
新しいiPhoneについて
――予約状況は。
全般的には、我々の予想したぐらいの予約が入っている。ただ、iPhone XRが来月になる(※予約はまだ)。iPhone XRを含めて全体をみなければいけない。それでさらに予約が入ってくるだろう。
――他キャリアは分離プランで提供している。ドコモのiPhoneへの影響は。
我々は、他社の“分離プラン”ではない従来型のプランで提供する。ただ、分離プランではないことで、予約に影響がでているとか、そういうことはない。(予約は)順調かなと思う。
――“実質価格”でみると、他社よりもオトクといえる。むしろ予約は増えたのか。
前回(iPhone 8/X)から増えたということでもない。比較が難しい部分もある。影響はもう少しみてみないと分からない。
――端末の価格が上がっている。この点の、予約への影響は。
予約が順調というのは、昨年と同じぐらいということ。iPhone XRは、価格的に下になり、なおかつカラーバリエーションも豊富で、しっかりと予約が入るのではないかとみている。
――iPhone XSとiPhone XS Maxではどちらの予約が多いのか。
iPhone XSだ。カラーはどちらも少しゴールドの割合が多い。次いでスペースグレー、シルバーの順番。
――iPhone XRの予約ボリュームは、iPhone XS/XS Maxと比べてどうなると予想しているのか。
前回のiPhone XとiPhone 8の関係に近いのではないか。価格の点とカラーバリエーションで、ニーズは高いとみている。
――docomo withでiPhone 6sの販売を開始している。状況は。
数は、かなり順調にきている。docomo with全体では9月はじめに300万台を突破した。iPhone 6sがdocomo withの対象になっても、ほかに影響が出るのではなく、非常に効果が出ている状況。フィーチャーフォンからの乗り換えや新規もある。(docomo withのiPhone 6sは)非常に成果が出ている。
――オンラインショップの契約事務手数料を撤廃した。“分かっている人”はオンラインを利用してほしいというメッセージなのか。
店頭が今の中心だが、応対する時間や待ち時間の問題もあり、リテラリーの高い人、オンラインで対応できるという人は、オンラインショップで買ってもらうということを進めていく。オンラインショップの比率を高めていくことを、今後はやっていきたい。
料金プランへの値下げ圧力、分離プラン
――“2年縛り”のプランは菅官房長官が言及して、風当たりが強くなっている。高価格帯の端末に分離プランを導入する意向は。
2年を前提にした契約は、端末購入補助(月々サポート)を提供していることも踏まえてのもの。ただ、いろいろな話があることも理解している。初めの2年はそういう形だが、2年目以降はそのままの料金プランでいつでも解約できるフリープランも提供している。そういったものもPRしていかないといけない。(2年契約に対する)声があるのは認識しており、検討していくが、今すぐにそういったこと(“2年縛り”)をやめるとかの、決まっていることはない。
フラッグシップモデルを正価で購入していただくのは、なかなかハードルが高い。端末を手に入れるためのハードルを下げて欲しいという要望が高いことも分かっている。
“分離プラン”ということで端末が4年割賦、2年後に半額という形になると、結局は“4年縛り”と言われ、意味がない。それをやるなら、もう少し違うことを考えないといけないだろう。ユーザーからの要望も聞きながら検討していく。
――(総裁選が決着し)菅官房長官の続投が決まり、“4割値下げ”が改めて問われそうだ。総務省からは内外価格調査も出ている。受け止めや対応は。
いずれにしても料金は常に要望をいただいているところ。料金には“納得感”も重要で、価値に納得していただいているかどうか。料金の多価だけではなく、ネットワーク、エリア、ショップの応対、そういったものを含めたもの。
内外価格調査も出たが、料金そのものの条件は異なる。たとえば我々にはdocomo withのような安いプランもあり、10年や15年のユーザーも、安くなる。こういうことは加味されていない。
そういうことを考えていくと、日本やドコモの料金が著しく高いとは、私は思っていない。
ただ、ユーザーの納得感の部分で、我々のPRが不足しているところはあり、しっかりとやっていく必要はある。料金の相談などもショップ窓口で行っているが、最適なプランを提示して、納得して使ってもらうことも重要だ。
料金そのものは常に継続して要望を聞きながら、今までも値下げや多様化を図っており、引き続き取り組んでいく。