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園児用マット型IoTセンサーで昼寝の状態検知、ソフトバンクグループのhugmoが提供

 ソフトバンクグループのhugmo(ハグモー)は、IoTを利用して園児の午睡(昼寝)中の呼吸や心拍などの状態異変をリアルタイムに検知する見守りサービス「hugsafety(ハグセーフティ)」の提供を10月1日に開始する。

 導入にあたっての価格は、クラウド利用料が1施設につき初期費用が3万円(税抜・以下同)、月額料金が1万5000円。IoTセンサーは1台あたり11万8000円。利用には別途スマートフォンやタブレットなどが必要。

hugsafetyのサービス図

 hugsafetyは、バイオシルバーと開発した午睡中の状態を検知する非接触型のマット型IoTセンサーを利用し、園児の異変を保育士にアプリで通知するサービス。同社が提供している連絡帳サービスの「hugnote(ハグノート)」アプリと連携し、センサーで取得した心拍などの情報がクラウドにアップロードされ、アプリで確認ができる。

hugnoteアプリのhugsafety

 マット型IoTセンサーは、エアー式センサーを搭載する。布団などの下に設置すれば体動を検知でき、園児の体に直接触れることはない。検知されたデータは内蔵されるWi-Fi機能によって直接クラウドにアップロードされる。モバイルバッテリーを搭載しており、コードレスで使用可能。

マット型IoTセンサー

 保育園では午睡の安全対策のため、保育士が数分ごとに園児の状態を確認してチェックシートに記入している。アプリではチェックシートの形式にも対応しており、アイコンをタップするだけでアプリに記録ができる。また、データを各自治体に提出可能な形式に変換することも可能。

 同サービスは、安全対策強化と保育士の心理的負担を軽減することを目指して開発された。開発にあたっては保育園で実証実験をし、保育士の意見を採用しながら仕様が検討された。

 保育園への監視モニターやベビーセンサーなどの設備導入は、厚生労働省が促進しており、補助金も交付されている。同サービスは、この補助金の対象となる。