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子供にBeacon、地域のみんなのスマホが見守る「キンセイ」

 HAMOLOは、Beacon技術とスマートフォンを組み合わせて、子供や高齢者の見守りに活用できるサービス「キンセイ」の提供を開始した。専用アプリの利用料は無料で、既にAndroid版が登場している。端末の提供は、まず団体向けの申込受付を開始、個人向けサービスは2015年3月になる予定。

 「キンセイ」は、子供や高齢者に専用のBeacon端末を持たせて、どこにいるかいつでもチェックできるようにするサービス。Beaconから発射される電波をチェックするため、保護者だけではなく、学校の教員、あるいは通学路や地域での協力者(サポーター)に専用アプリをインストールしてもらうことで、Beaconがどこにあるか、情報を収集する。協力する側は、アプリをインストールするだけで、特に何もする必要はない、という。対応アプリはまず、Android向けに提供される。

 また保護者と子供の距離が離れると、保護者の携帯電話にアラートが届く。もし子供が迷子になった場合、「公開ボタン」を押すと、迷子対象の子供とすれ違ったサポーターに「迷子とすれ違った」と通知が届き、保護してもらえる。

 端末価格は未定だが、現在は3000~4000円程度で、さらに安価に提供できるよう目指すとのこと。稼働時間は、最も長持ちする設定にした場合、ボタン電池1つで約1年。ただし信号の発信頻度を現在検証中とのこと。

 サポーターをいかに増やすかが課題になるが、HAMALOが提供する顧客管理システム「PiCRO」のアプリに「キンセイ」の機能が組み込まれる。PiCROは、スポーツ団体や幼稚園、保育園に特化したシステムで、会員総数は約13万人(10月時点)存在しており、その会員のうちスマートフォンを使うユーザーが、Beaconからの電波を受け取る“センサー”になる。またHAMOLOでは、受託開発も行っており、企業からの発注を受ける際に、キンセイ機能の導入を提案していく。

関口 聖