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Twitter、User Streams API廃止や公式サービスに注力する理由を説明

 Twitterは、Twitterが取り組んでいるユーザー体験の向上に関する状況を公式ブログ上で明らかにした。

 同社は、サードパーティ製Twitterアプリ・サービス向けに公開していた「User Streams」など一部のAPI提供を8月16日より段階的に廃止する計画で、同APIが廃止されるタイミングで改めて状況説明が行われた形。

 Twitterでは、AndroidおよびiOS向けTwitter公式アプリおよびWebブラウザ向けtwitter.comの改善に注力する方針であり、Apple Watch向けの「Twitter for Apple Watch」およびMac向けの「Twitter for Mac」のサポートを既に終了したほか、Windows向けアプリ「Twitter for Windows」は、ネイティブアプリからプログレッシブウェブアプリへと移行するなど、注力する製品を絞っている。

 最近Twitterに追加された、Twitter上で悪意あるツイートを防ぎ健全にTwitterを楽しみやすくするための取り組み、「通知」や「ダイレクトメッセージ」の受信に関する設定、「いいね」や「リツイート」などの反応がリアルタイムに更新される「リアルタイムエンゲージメント」などの機能や設定の多くは、Twitter公式アプリまたはWebサイトのみがサポートしている。

 また、モーメントを含む話題の検索、動画配信サービス「Periscope」との連携、投票(アンケート)、ブックマーク、ツイート単位のフィードバック管理は、サードパーティ製アプリで利用することはできず、Twitter公式アプリやWebサイトのみが対応する。これらの体験をより優れたものに改善することを優先するため、その他の製品・サービスへの投資を中止すると説明している。

 冒頭で紹介したUser Streams APIも廃止されるサービスの一つで、同APIの廃止に伴い一部のサードパーティ製アプリは従来通りに機能しなくなり、Twitter公式アプリと同様にツイート(つぶやき)の取得にあたり手動更新が必要となる。Twitterでは同APIを利用する開発者は約1%にとどまるほか、人気アプリのいくつかは既にアップデートが完了しているため、最小限の影響で引き続きTwitterを利用できるという。

 Twitterでは、公式アプリやWebサイトに焦点を絞って投資する同社の方針に対し、賛同しかねる利用者・開発者がいることに理解を示した上で、従来からTwitterアプリを開発しているサードパーティに対して感謝していると表明している。