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「LINEにブロックチェーンを」、新プラットフォーム開発へ

 LINEは、ブロックチェーン技術を用いた新たな仕組み作りに取り組むと発表した。28日、同社の事業戦略を紹介する「LINE CONFERENCE 2018」で、出澤剛社長から明らかにされた。

出澤氏

 同氏は「ネットが生活を便利にしてきた。そして今、非常に大きなパラダイムシフトがおきつつある。それがブロックチェーン。トークンエコノミーがさまざまな影響をもたらすと言われている」とその技術の重要性を指摘する。

 ただし、ブロックチェーンを活用する仕組みとして、日常生活に影響を与えるものはまだない、とも語り「LINEらしいアプローチで取り組みたい」と意気込む。

 LINEでは3つの社内組織を立ち上げ、具体的なサービス、プラットフォーム開発を進めていく方針。出澤氏は、ブロックチェーンを活用するLINEのトークンエコノミーは、動画などユーザーが作り出すコンテンツ、いわゆるCGMとの相性が良いはずと説明。これまでもユーザーが動画などを投稿するサービスは数多くあるが、適切に還元できていなかった、として「ブロックチェーンで、還元がリンクするようなトークンエコノミーが構築できれば新しい価値を作り出せるのではないか」と述べる。

 そうした流れは、LINEだけではなく世界中で起きているとも出澤氏。ただ、それぞれが独自の仕組みでは無駄が大きいとして、LINEでは誰もが簡単に参加できる、拡張性のあるブロックチェーンプラットフォームを開発すると、その方向性を明らかにした。