ニュース

LINE、ブロックチェーンを活用する独自の汎用コイン「LINK Point」と「LINK」を発行へ

 LINEは、独自に開発したブロックチェーンネットワーク「LINK Chain」を基盤とする「LINKエコシステム」内で利用できる汎用コイン「LINK Point」と「LINK」を公開する。「LINK Point」は日本国内向けで、「LINK」は海外向けとなる。

LINE Token Economy

 インターネットを使うユーザー自身がSNSやレビューサイトなどで積極的にコンテンツを生み出すことでサービスの発展や成長に大きく貢献している反面、そういったユーザーに対して適切なインセンティブを還元する仕組みの構築が難しく、現状では十分な還元が行えていない。これを解決するために、独自開発したブロックチェーンネットワークLINE Chainを基盤に、dApp(分散型アプリケーション)サービスが参加することで、LINK PointとLINKが利用できるLINKエコシステムを公開する。

 今後、LINKエコシステムに参加するdAappサービスや、今後参加を計画している既存のLINEサービスを利用すると、アクション内容やサービスへの貢献レベルに応じたインセンティブとしてLINK Pointを獲得でき、獲得したLINK Pointは、dAppサービス内で使用できるほか、LINEポイントに交換して利用できるようになる予定。

 LINEポイントは、1ポイント=1円として、LINE Payでの決済やLINEサービスでの購入・決済時に利用できる。なお、LINEポイントとLINK Pointの交換レートは現時点では明らかにされていない。

「LINK Point」

 海外向けのLINKは9月より仮想通貨交換所「BITBOX」で取扱いが行われる予定だが、日本国内の居住者は、日本の規制上、同取引所でLINKを交換・売買することができない。

「LINK」

 LINK PointおよびLINKは、合わせて10億個が発行され、このうち8億個はLINKエコシステムに参加するサービス毎に設けられた報酬ポリシーに従って分配され、残りの2億個は予備として発行元であるLINE Tech Plusが管理を行うという。

 LINEでは、LINKエコシステムは同社サービスだけでなく、他社のサービスも参加可能とする計画で、サービス提供者は多くの時間・コストをかけて独自のブロックチェーンネットワークやトークンエコノミーを開発・構築する手間をかけることなく、トークンエコノミーを導入できるようになる。