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2018年第1四半期のスマホ出荷台数は3.6億台、サムスンが出荷台数1位に

小米が出荷台数大幅増の4位、iTelが初のトップ10入り

 カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、2018年第1四半期のグローバル市場におけるスマートフォン出荷台数のレポートを発表した。

グローバルでの出荷台数とマーケットシェア

 同社のレポートによると、2018年第1四半期のスマートフォン出荷台数は3.6億台で、前年同期比で3%減。メーカー別の出荷台数はサムスンが7800万台で1位、2位がAppleで5220万台、3位がファーウェイで3930万台、4位が小米(Xiaomi)で2700万台、5位がOPPOで2200万台となった。

 スマートフォンの出荷台数減少は、スマートフォンの機能やデザインが全体的にピークに達しており、先進国市場において買い換えサイクルが長期化していることに起因していると分析する。

 しかしながら、新興国市場ではスマートフォンの市場浸透度が未だ45%程度であり、メーカーにとって成長余地が残されているほか、スマートフォンの平均売価が上昇していることから、アフリカ・アジア太平洋の新興地域では、メーカーが参入・拡大戦略を加速する年になると予想している。

 このほか、中国のスマートフォンメーカーは、中国市場が飽和状態にあることから、自国外の市場で成長するために投資を続けており、その成果が中東、欧州および中国以外のアジア市場での成長に繋がっているとした。

 一方、北米では中国メーカーが苦戦しており、米国政府によるZTEに対する輸出規制が、北米エリアでのシェア低下に拍車をかけることになると分析する。

中国メーカーの地域別出荷台数の伸び

 同社の分析によると、グローバルでのスマートフォン市場は上位10社がシェア76%を占めており、残りの24%をその他600以上のメーカーで争っているという。

 メーカー別の分析では、ファーウェイが中国市場で減速したものの、欧州、中東、インド市場での成長により、出荷台数は前年同期比で14%増となった。特に、インドでは同四半期に初めてスマートフォンでトップ5入りを果たすなど好調。

 中国の小米は、中国およびインドでの販売が好調で、同四半期のスマホ出荷台数は2700万台、世界シェアは8%でOPPOを抜いて4位となった。

 同四半期において、OPPOはシェア6%で第5位、Vivoはシェア5%で第6位となった。2018年第1四半期は、両社ともに初めてとなる前年同期比割れを記録。中国市場が飽和する中で、中国以外の市場開拓が成長の鍵になるという。

 初のトップ10入りを果たしたiTelは、中東、アフリカ、アジアに集中する戦略が当たり、2018年第1四半期は200%を超える成長となった。