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NECなど、LPWAでLPガス配送を効率化する大規模実験を名古屋で開始

 NECとミツウロコクリエイティブソリューションズは、LPガスの配送業務効率化につながる「LPガスメーター指針値提供サービス」を利用した大規模実証実験を愛知県名古屋市周辺で実施する。実証実験は12カ月に渡って、数千世帯を対象に行う。

 「LPガスメーター指針値提供サービス」は、Sigfox経由でLPガスメーターの指針データを遠隔から収集できるソリューション。各消費者宅のLPガスメーターにNECが開発した「LPWA対応IoT無線化ユニット」を設置し、通信網に京セラコミュニケーションシステムが提供するIoT向けのネットワーク「Sigfox」を利用する。

LPガスメーター指針値提供サービスの概要

 これまでLPガスの配送は月に1~2回、人の手でチェックするガスメーターの指針値や過去のガス消費実績からおおよそのガス残量を予測し、配送計画を立てていた。予測による配送でもガス切れのリスクはあり得るが、これを予備を含む2系統のLPガス容器を交互に交換することで回避していた。今回の実験では毎日指針値を取得し、LPガス容器内の残量を正確に把握することで配送業務効率化と物流コスト削減の効果を測定する。

 今後は、実証実験で得られたデータを分析し、配送ルートの自動構築などで人手不足の解消を目指す。このソリューションは5月9日~5月11日に東京ビッグサイトで開催される「第7回IoT/M2M展(春)」に出展される。