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60代女性の8割が「脱現金」を意識――KDDI調査

 KDDI調査は、キャッシュレス決済に関する意識調査レポートを発表した。3月2日~5日、15歳~79歳の男女1000名を対象にネット上で実施したもの。

 「自分は現金決済主義だ」という一文に対して、自身がそれに当てはまるかどうか問う設問を通じて、現金決済を中心にするユーザーが全体の39.7%であることがわかった。これは「そう思う」が19.4%、「ややそう思う」が20.3%という現金決済を肯定する回答を合算した結果。年齢や性別で見ると、20代女性では現金決済主義とした回答は61.4%となり、全体の回答と真逆の結果。これに次ぐのが10代女性(51.2%)、30代女性(50%)と、若い女性層での現金決済主義が目立つ格好。

 ただ、女性全般で現金決済主義というわけではなく、40代女性は39.2%、50代女性で23.8%、60代女性で20.4%、70代女性で22%と、シニア層でキャッシュレスの意識が高まっている様子が透けて見える。60代女性は、逆に言えば8割がキャッシュレスを意識している形。ちなみに男性は、いずれの年齢層でも、現金決済主義という回答が過半数になることはなかった。

 これからの決済手段については、「電子マネー」が普及するという回答は全体の62.9%となった。次いでクレジットカード(56.2%、キャリア決済(34.3%)、デビットカード(33.6%)、プリペイドカード(24.9%)、仮想通貨(20.9%)となった。完全にキャッシュレスの社会が来るのは何年後? と予想する設問では「10年以内」という回答が34.3%と、ユーザーがキャッシュレスに対して高い意識を持つ様子が明らかにされている。