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TONE、50台からのカスタムスマホサービス「TONE Factory」

 トーンモバイルは、企業や教育機関向けにカスタマイズしたスマートフォンを1ロット50台から提供する「TONE Factory」を発表した。導入費用は規模や内容により異なるとしており、具体的な金額は非公開。

 企業向けにカスタマイズしたプリインストールアプリと、通信サービスをセットで提供。企業独自のアプリのプリインストール・アップデート配信、ホーム画面や壁紙の設定、その他の設定のカスタマイズなどに対応する。

 一般的に、こうしたプリインストールアプリの導入サービスを利用する場合、端末メーカーでは1ロット1000台程度からの対応となるが、TONEでは1ロット50台~数万台までの単位で導入できる。より中小企業や学習塾など、より小規模な組織での導入も見込んでいるという。

 カスタマイズにより導入するアプリは、TONEのプラットフォーム上で「仮想ソフトウェアツリー」として管理され、Google Playストアを経由せず、対象端末だけにアップデートを配信できる。一般的なAndroidアプリでは実行できないOS権限を利用したアプリも導入にも対応する。

 端末はトーンモバイルの「TONE m17」で、ハードウェアのカスタマイズには対応しない。「TONE Factory」を導入した端末は、出荷時は通常のTONE端末と同じ設定となっているが、初期設定でネットワークに接続した段階で、カスタマイズされた設定が自動で適用される。

 トーンモバイルの石田宏樹社長によると、「TONE Factory」の導入に向けて数社の企業と交渉中とのこと。今年の春頃の提供開始を見込んでいるという。

 また現在、全国38店舗のTSUTAYA系列店で提供されている「おためしレンタル」サービスでは、「TONE Factory」のシステムによりレンタル用に設定された端末を提供している。