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2017年7月~9月はiPhone出荷数が28.7%減――IDC調査

 IDC Japanは、2017年第3四半期(7月~9月)の携帯電話・スマートフォンの出荷台数を発表した。通例であれば新型iPhoneの登場する季節だが、2017年は「iPhone X」の登場を控えていたことやフィーチャーフォンの減少が影響し、前年同期比8.4%減の703万台という結果になった。

 iPhoneの出荷台数は277万台で、前年同期と比べて28.7%減少した。IDC Japanでは「消費者の関心はiPhone Xに集まっているとみられ、出荷状況も前四半期から調整が続いたと考えられる」と分析する。それでもアップルの市場シェアは39.5%(スマートフォン市場では40%)で、引き続きトップを維持した。

スマートフォン出荷台数シェア
順位メーカーシェア
1位アップル40%
2位ソニー12.1%
3位シャープ11.9%
4位京セラ11.2%
5位サムスン9.6%

 SIMロックフリーモデルのスマートフォンは49.6万台の出荷を記録。これはスマートフォン出荷数の7.2%だった。2017年に入ってからは、第1四半期が9%、第2四半期が7.8%と、その割合が減少傾向にあり、レポートでは「SIMフリーモデルの市場は成長が鈍化しつつあり、踊り場にさしかかっていると言える」としている。

 第4四半期については、iPhone Xの登場のほか、AndroidでDaydream対応機種が多く登場することから、レポートでは重要なタイミングになると指摘している。